今回は私が実際にエージェントを経由して請けた案件の内容をお伝えします。
その前に軽く経歴を紹介すると、私は文系の大学を卒業して社会人2年目に未経験プログラマとして中途入社しています。新卒ではマンション営業でした。それから20年、いわゆるレガシー系の案件でプログラマからプロジェクトマネージャーなど経験してフリーランスに転向しました。前回ご説明したようなエージェント会社を経由しての案件が中心ですが、エージェントへは細かい職歴を登録したのちに実際に案件の紹介を受け、業務を行い、報酬をいただきました。
一部上場企業でのコンサルタント業務案件

案件概要
一部上場企業の業務改善コンサルタント業務の一部を請け負っていたチームにジョインしました。請け負っていた会社は外資系の未上場企業でした。業務としては時間のかかる作業を従業員の方からヒアリングして、自動化を検討・実装するというものでした。報酬は月額で50〜60万です。
スキルについて
スキルと言えるか分かりませんが、特に必要だったのは社内で業務を行う日常の意識やお作法だったように思います。例えば未登録の USB メモリは絶対に PC に差さない、同じように充電目的だとしてもスマートフォンを接続しない、紙の書類はシュレッダーかリサイクル用のボックスに入れる、などなど。
気づきなど
本件がエージェントから紹介を受けた最初の案件でしたが、エージェントのマッチング能力や現場でフリーランスエンジニアに求められるものが把握できました。
まず、担当者にもよりますがマッチングは適切だと感じました。プログラミング言語のスキルだけではなく業務知識なども見てくれています。
次に現場では一定の技術力があるのは当然と考えられていて、素早く業務内容を理解して提案しながら業務を進めることが求められていると感じました。放っておいても仕事を進めてくれて、マメな報告・連絡・相談で進捗状況を把握できるエンジニアだと安心できるでしょうね。
一部上場企業のレガシーシステム保守案件

案件概要
一部上場企業のレガシーシステムを保守する案件を請け負っている会社にジョインしました。請負会社も一部上場企業でした。
大規模システムの保守業務で報酬は月額で50〜55万の範囲です。
スキル
Linux のスキルが非常に役立ちました。私は会社員時代から UNIX/Linux の経験が20年あります。保守作業にあたってはデータ量が多かったので高速化に関する経験に助けられました。処理の改善やプロセスのパラレル化など基礎知識があったので技術的な提案もできました。
気づきなど
いわゆるレガシー系の開発現場だったのですぐに慣れて、最初の案件と同じく提案型で業務を進めて報・連・相を適宜行いました。
また WBS を確実に更新するようにして必要以上に状況を聞かれないようにしました。
エージェントの方を通じて良い評価を頂きました。
一部上場企業のパッケージ開発案件

案件概要
一部上場企業のパッケージ開発案件に業務委託で参画している会社にジョインしました。業務委託会社は非上場企業です。
技術に意欲的な開発チームでクラウドサービスを使って自社パッケージ開発を行ってました。報酬は月額で50〜60万の範囲です。
スキル
当初は技術に明るいマネジメント要員として参画しましたが、プロジェクトに慣れるまでクラウドサービスの設定をやるうちにインフラチームになってしまいました。スクラム開発、docker、git-flow、クラウドサービス、リモートワークなどモダンな開発スキルが求められました。
気づきなど
本件は私が待望していたいわゆるモダンな開発現場で新しい技術に触れられることにワクワクしながら働いてました。
レガシーな現場に居たときから趣味でコツコツ試したりしていたので比較的学習コストは低めだったと思います。
普段から技術のアンテナを張っておくことはやっぱり大事なことですね。
おわりに
私が経験した案件の雰囲気は伝わったでしょうか。
多様な案件を経験できるのはフリーランスエンジニアの醍醐味かもしれません。
なお、エージェント会社のデメリットとして手数料が挙がりますが個人的には納得できています。
紹介していただく案件はエージェントの方が筆者の希望やスキルを汲み取ってくれたことを感じるので満足していますし、煩雑な契約の業務を行う必要がなく入金は大丈夫かな?などの心配をすることもないので業務に集中できます。
それらのことを含めて駆け出しのフリーランスには非常にありがたいサービスだと思います。案件の探し方が分からない、もしくはエンジニア業務以外の時間が惜しいと思われる方はエージェント会社に登録してみてはいかがでしょうか?
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