フリーという言葉が共通することから混同されやすいフリーランスとフリーター。
「どっちも同じようなものなんじゃないの?」
と思っている方も多いかもしれません。実際にフリーランスとして働く筆者も親戚には長らくフリーターとして認識され、会うたびに小言を食らう日々を経験したことがあります。しかし、両者は様々な面で違いが存在する別物です。今回は、どんなところにフリーランスとフリーターの違いがあるのかについて解説させていただきます。
フリーランスとフリーターの違い①雇用形態

フリーランスとフリーターはまず、その雇用形態から大きく異なっています。
そもそも、フリーランスは誰かに雇用されているという存在ではありません。フリーランスとは会社に属さず、自分の力で働く人のことを指します。案件ごとにクライアントと契約を結び、その成果物によって報酬を得ます。
一方フリーターとは、会社に属しながらパートやアルバイトなど非正規雇用で働く人のことを指しています。因みに現在働いていなくても、同様の雇用形態で働く意志のある人のこともフリーターと呼ぶようです。給料は働いた時間によって発生します。
両者には収入が不安定になりやすいという共通点がありますが、雇用形態だけとってみてもこのように全くの別物です。多様な世代が集まる場や恋活や婚活の現場では理解が得難いこともありますので、誤解に困っている方はまずこの雇用についての点からしっかり説明してみましょう。
フリーランスとフリーターの違い②働き方

自由なフリーランス
フリーランスとフリーターの違いは働き方にもあります。
まずフリーランスは、勤務先がありません。働く場所は自由です。在宅勤務も可能ですし、カフェなどで気分転換がてらひと息つきつつ仕事をこなすフリーランスも大勢います。勿論、服装にも決まりはありません。また、働く時間も自分で自由に調整することが出来ます。仕事をする時間を朝に設定するのも夜に設定するのもその人次第です。このように誰にも決められることのない働き方を実現することが出来るので、理想とするライフスタイルがある方にはうってつけといえるでしょう。仕事の裁量権が全て自分にあるため、忙しくても自己管理の得意な人ならプライベートを充実させやすいです。
拘束されることが多いフリーター
一方フリーターには必ず勤務先があります。働く場所によっては制服などが指定されていることもあるでしょう。働く時間は残業などもある正社員より自由が利きやすいですが、それでも時間で拘束されますし一定のスケジュールが存在します。シフトなどは希望も出せるためプライベートを充実させることは可能ですが、フリーランスと比べると制限も多く感じられるはずです。不慮の事態などの際にも対応がしにくいでしょう。
フリーランスは特にこのコロナ禍でも注目を浴びた働き方です。勤務地や勤務時間の短縮などに左右されないというメリットも備えています。フリーターとして働くことに限界を感じているなら、フリーランスとして働くことも検討してみてはいかがでしょうか。
フリーランスとフリーターの違い③稼ぐ方法

フリーランスとフリーターにはお金を稼ぐ方法、収入を得るために必要なものにも違いが生じます。
フリーランスは前述した通り、契約したクライアントから報酬を得ます。それを成立させるのは成果物の納品です。つまり、大前提として必要になるのは何らかの成果物を作り出すスキルになります。ライティング、プログラミング、動画編集、写真撮影など、個々の技術を活かしてお金を稼いでいくのです。それを仕上げるまでにかかった時間は考慮されません。
一方フリーターは会社から給与を得ます。時給制ですので、大前提として必要になるのは時間です。勿論仕事をこなす上で必要なスキルは存在するでしょうが、まず時間がなければ成立しません。
このように、フリーランスとフリーターはお金の面でも違いがあります。因みに、フリーランスになるために必要な資格は特にありません。スキルが必要と述べましたが、クラウドソーシングなどを利用すれば初心者歓迎の案件も多く、未経験からスキルを身に付けていくことも出来ます。つまり、本人のやる気さえあれば誰でも、いつからでもフリーランスになれるのです。仕事がなくなるという心配は勿論ありますが、実績を積んで仕事を増やし、どんどん稼いでいけるという可能性も同時に存在します。
もしも興味のある仕事や、活かせるかもというスキルがあるなら、あなたもフリーランスへの転身を考えてみてはいかがでしょうか。ランサーズやクラウドワークスなどを利用すれば、まずは副業としてフリーランスを開始することも容易ですよ!
おわりに
フリーランスとフリーターの違いが、具体的におわかりいただけたかと思います。特に新しい働き方であるフリーランスは誤解されることも多いですが、れっきとした職業です。自由度もフリーターより高く、今後ますます注目されることが予想されます。会社に縛られない働き方に興味や憧れがある方は、チャレンジを目指して情報を集めてみることをおすすめします!
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