フリーランスという働き方を選択する人は増加傾向にあります。昨今のコロナ禍では、好きを仕事に、と考えた方も多かったのではないでしょうか。そんな中、注目を集めている仕事の1つにゲームデバッカーがあります。フリーランスとして活躍する人も多い職業です。
今回はフリーランスのゲームデバッカーに興味を持っている方に向けて、その仕事内容から必要になるスキルまで詳しくご紹介させていただきます。
【ゲームデバッカーになるには】仕事を知る

ゲームデバッカーという職業については、何となくのイメージでしか把握していないという方も多いでしょう。ここではまず、その具体的な仕事内容からみていきます。
ゲームデバッカーの仕事内容
ゲームデバッカーとは、リリース前のゲームの動作チェックをする人のことを指します。動けばそれでいいというわけではなく、デバッグを行うことが主な仕事です。デバッグとは、プログラムの中にある不具合、いわゆるバグを発見してそれを修正する一連の作業を指していいます。他にも、ゲームの難易度調整などに関わることもあります。近年ではオンラインで遊べるゲームが増えており、開発中のゲームをテストプレイ出来たりすることもありますよね。そのようなテスト計画にもゲームデバッカーが関わっていることが多いです。
デバッグの作業はチームで行われますので、フリーランスとして活躍していく場合にはそのリーダーを任されることも考えられます。そうなると、作業の計画を立てたり他部署との連携や調整をしたりといったことも業務に加わってくるでしょう。いずれにしてもゲーム開発の最終段階に関わる重要な仕事であるといえます。
ゲームデバッカーとゲームテスター
ゲームデバッカーと似た言葉にゲームテスターがあります。この2つはほとんど同じ職種を意味して使われることが多いです。
しかし、中には厳密に線引きをしている企業も存在します。そのような企業ではバグの修正をメインの業務とするのがゲームデバッカー、バグの発見を主に担当するのがゲームテスター、となります。案件を検討する際には、作業範囲にも注目しておくようにすると安心ですね。
【ゲームデバッカーになるには】経験を知る

ゲームデバッカーになるには、
「特別な経験がいるのでは?」
と考えている方も多いかもしれません。そんな方のために、求められるスキルなどについても確認しておくことにします。
ゲームデバッカーに必要なスキル
ゲームデバッカーは未経験からでも目指せる職業の1つです。特別な経験や資格は求められないことが多いでしょう。ただし、仕事をこなしていく上ではさまざまなスキルが必要になります。
例えば、忍耐力があることはゲームデバッカーにとって欠かせない要素です。バグ探しは1日何時間にも及びますし、修正して試しての連続になります。時には単純作業を延々行うこともありますから、粘り強くなければ勤まらないでしょう。勿論、その中でバグを発見しなければならないわけですから集中力も必要になります。チーム作業や修正点の説明においてはコミュニケーション能力も求められますよ。
また、ゲームへの知識は何よりも大切になります。ジャンルごとの特徴をよく理解しておかなければ、バグに気づけないことも考えられるためです。修正によってゲームの面白さに影響が出てもいけませんから、ゲームに向き合う情熱はしっかりと持っておくことが必要でしょう。
加えて、業務に役立つプログラミングスキルやプロジェクトマネジメントツールを扱えるスキルがあれば、重宝されるゲームデバッカーとなれる可能性も高まります。そのようなスキルを既に持っているなら、積極的に転身を考えてみるのもおすすめです。
ゲームデバッカーにおすすめの資格
ゲームデバッカーを名乗るために必要な資格は存在しませんが、次のような資格は取得しておくと役に立つ可能性があります。
- マイクロソフト・オフィス・スペシャリスト試験
- ITパスポート試験
- IT検証技術者認定試験
- JSTQB認定テスト技術者資格
初心者にとって資格のための勉強は知識や技術の習得に効果的です。クライアントへスキルややる気をアピールする武器になることもありますから、まずは取得を目指してみるのもいいでしょう。
【ゲームデバッカーになるには】適性を知る

フリーランスのゲームデバッカーを目指す前に、適性を知っておきたいという方もいるでしょう。後悔のないよう、自分の向き不向きについても検討してみてください。
ゲームデバッカーに向いている人
ゲームデバッカーには、以下のような特徴を持つ人が向いていると考えられます。
- さまざまなジャンルのゲームが好きな人
- 根気のある人
- コミュニケーション能力に自信のある人
- 細かいところを気にかけられる人
- 体調やスケジュールなどを自分で管理出来る人
因みに、ゲームデバッカーの仕事においてゲームの上手さは関係ありません。「ゲームは好きだけど下手で…」という方でも安心してくださいね。
ゲームデバッカーに向いていない人
反対に、ゲームデバッカーには向いていないと考えられる人の特徴は以下の通りです。
- ゲームへの情熱がない人
- 忍耐力のない人
- 大雑把な人
- 自己管理が苦手な人
ゲームのバグはちょっとしたことにも表れますから、大雑把な性格の人は気づくことが出来ないかもしれません。細かいことに惑わされない豪快さは魅力となることも多いですが、ゲームデバッカーとして活躍するためには不向きといえるでしょう。
【ゲームデバッカーになるには】方法を知る

ゲームデバッカーになるには、具体的に何から始めればいいのでしょうか。最後に、フリーランスのゲームデバッカーになる方法についても解説していきます。
アルバイトから始める
ゲームデバッカーは未経験でも挑戦出来る仕事です。フリーランスとして案件を請け、活躍している方もたくさんいます。しかし、場合によってはデバッグの経験を求められることもあります。勿論、知識などを頭に入れていてもいきなり独立するのは不安と感じる方もいるでしょう。そんなときはまず、アルバイトから始めてみるのがおすすめです。
・Indeed
・タウンワーク
・バイトル
以上のようなメディアでは、ゲームデバッカーのアルバイトも多く募集されています。未経験者歓迎の仕事もたくさんありますよ。テストの経験を積んでいけば、フリーランスとしての案件獲得にも自信を持てるようになるでしょう。
フリーランスとして仕事を探す
既にある程度経験を持っている方やITに関するスキルを有している方は、実際の案件探しを始めてみてください。以下のようなフリーランスエージェントには、ゲームデバッカーの仕事も多く掲載されています。
・レバテックフリーランス
・freelance hub
また、タイミングがよければ次のようなクラウドソーシングサービスでも案件を見つけられるでしょう。
・ランサーズ
・クラウドワークス
独学で知識や技術を磨く
ゲームデバッカーとしてさらに求められる人材になるには、知識や技術を磨いていくことが重要になるでしょう。エンジニアやプログラマーへのステップアップも視野に入れ、学習していくのがおすすめです。スクールに通う方法なども勿論ありますが、やる気さえあれば独学でも十分学んでいくことが出来ます。
・Udemy
・MENTA
など、近年では独学を支えてくれるオンラインサービスも充実していますので、利用を検討してみてもいいかもしれませんね!
おわりに
ゲームデバッカーは誰でも目指せるという魅力を備えた職業の1つです。プログラマーやエンジニアなど、将来を見据えてステップアップしていくことも考えやすいでしょう。
未経験でも挑戦出来ますから、興味があるならチャレンジしないのは損かもしれません。自身に適性を感じているなら、是非活躍目指して頑張ってみてください!
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