フリーランスという働き方に興味を持つ方は増加傾向にあります。中でも特別な資格が必要ないライター業には、挑戦してみたいという希望を抱く方も多いでしょう。
フリーランスとしても生活していくことが出来るライターには、さまざまな種類が存在します。旅先の観光スポットなどについて書くトラベルライターもその中の1つです。今回はそんなトラベルライターになるにはどうすればいいのかと模索している方に向けて、仕事内容や必要なスキルから詳しくお話をさせていただきます。
トラベルライターになるには:仕事内容は?

トラベルライターとは、各地の観光スポットなどを実際に訪れて取材をし、読者に文章や写真を通してその魅力を紹介する職業です。扱う内容は名所に限らず、グルメやアクティビティなど多岐に渡り、その土地にまつわる歴史や文化について書くこともあります。掲載されるのはWebメディアや旅行サイト、雑誌やガイドブックなど、取引するクライアントによりさまざまです。旅行先ではグルメ取材をすることも多いので、グルメライターとしてのスキルも持っておくとさらに活躍できると思います。
トラベルライターの具体的な仕事の流れ
トラベルライターの仕事の流れには、2つのパターンが存在します。
まず1つ目は、クライアントからの依頼を請けて指定された旅先へ行き、取材をしていくというものです。トラベルライターといえばこちらを想像する人が多いのではないでしょうか。
2つ目は、旅をしたときに記録をとっておき、後日そのときのことを書いて旅行メディアに寄稿するというものです。まずはこの方法から実績を作る人も多いですし、副業などでライターを考えている人も始めやすいといえるでしょう。
どちらのパターンにおいても、実際にその場所を訪れてわかった魅力を書くという点には変わりがありません。多くのメディアでは写真の提出も求められますので、取材内容や感想とともに必要な記録を残しておくことも仕事のうちです。
トラベルライターになるには:必要なスキル

トラベルライターとしての仕事をこなしていくためには、さまざまなスキルが必要になります。
まず、必ず求められるのは文章力です。書いたものを多くの人に読んでもらうためには、わかりやすく、間違いのない文章を作成する力が不可欠といえます。勿論トラベルライターは記事を読んだ読者に、
「実際にここに行ってみたい!」
と思わせなければなりませんから、相応の表現力も必要になるでしょう。何を食べても、
「美味しい」
どんな景色を見ても、
「綺麗だった」
では、読者の心に響きません。
次に、体力と行動力も仕事を続けていく上では重要になります。トラベルライターは現地に赴くことが仕事の第一歩ですから、これがなければ始まらないといって過言ではないでしょう。取材に行く場所を選定するためには情報収集力も欠かせない要素になります。ある程度の写真撮影スキルも持ち合わせていた方が安心出来るでしょう。先にも述べましたが、トラベルライターの仕事においては写真の提出が求められることも多いためです。初心者でも集中して勉強すればすぐに上手くなることが出来ますので、カメラスキルの取得は是非積極的に検討してみてください。
また、取材ではお店の方など現地で知り合った人と話す機会も多くあります。いい記事を作り出すためにもコミュニケーション能力は必須であるといえるでしょう。語学力があれば海外へも旅立てるトラベルライターになれるかもしれません。その上で歴史や地理、文化など幅広い知識を持っていれば役に立つ機会も多いはずですよ!
トラベルライターに必要な資格はない!
トラベルライターとして活躍していくために求められるスキルは、前述のようにたくさんあります。しかし、トラベルライターを名乗るために必要な資格というものは存在しません。勿論、学歴も不問です。そのため、トラベルライターはどんな人でも、またいつからでも目指すことが出来るのです。
とはいえ、実績が1つもない状態からではなかなか案件を任せてもらうことは出来ないでしょう。まずはSEO記事などのライターとして実績を作ったり、自身のブログで文章を発表したりして、クライアントにも実力を示せるアピールポイントを作ってみてください。
トラベルライターになるには:向いている人

トラベルライターは誰でも目指せる職業の1つではありますが、始められることとそれを仕事として続けていけることとは別問題です。多くの仕事と同じように適性がありますので、ここではその点についても確認しておくことにいたしましょう。
トラベルライターに向いている人
トラベルライターに向いている人には、以下のような特徴が挙げられます。
- 旅行が好きな人
- 会話が得意な人
- 好奇心旺盛な人
- 趣味を仕事にしたい人
- スケジュールや体調を自分で管理出来る人
フリーランスとして生活をしていくためには特に、スケジュールや体調の管理は重要です。おろそかになるとクライアントとの信頼関係も築きにくくなりますので、事前に理解しておくようにしましょう。
トラベルライターに向いていない人
一方こちらは、トラベルライターには向いていないと思われる人の特徴です。
- 自分の表現したいものが明確に存在する人
- 外出するのが好きではない人
- 環境の変化にストレスを感じやすい人
- コミュニケーション能力に不安がある人
- スケジュールや体調管理が苦手な人
トラベルライターは忙しくなればなるほど取材旅行を繰り返すことになります。旅は環境の変化の連続ともいえますから、そこにストレスを感じてしまうタイプの人にとっては辛い仕事になるということを覚えておいてください。
トラベルライターになるには:何を始める?

トラベルライターになるには、まず何からスタートさせればいいのでしょうか。ここでは最後に、今すぐ出来る取り組みについてご紹介させていただきます。
自分のブログを立ち上げる
ライター未経験という方はまず、自分のブログを立ち上げてみましょう。文章力を手っ取り早く鍛えていくことが出来ますし、ライター業に踏み出したときにもポートフォリオ的な役割を果たしてくれるはずです。
まずはSNSやnoteから始めてみるのも1つの方法といえます。実績がなくてもブログの運用歴に目を留めてくれるクライアントがいるかもしれませんよ!
旅行メディアに寄稿をする
ある程度文章を書くことに慣れているなら、経験を基に記事を書いて旅行メディアに寄稿をしてみましょう。初心者でも応募出来るメディアは多くありますし、採用されれば報酬をもらうことも出来ますのでトラベルライターとしての第一歩が踏み出せます。現在はコロナ禍の影響等で募集を一旦ストップさせていますが、
・tripnote
・トラベルjp
など、トラベルライターを募集しているメディアは探せばたくさん見つかりますよ!
クラウドソーシングサービスに登録する
未経験からトラベルライターを目指すなら、クラウドソーシングサービスへの登録もおすすめです。旅行に関連した案件はたくさんありますし、どんな人でも応募に手を挙げることが出来る点にも魅力があります。タイミングがよければ実績0の状態から契約をしてくれるクライアントが見つかるかもしれません。
勿論、ライターとしての実績を作ることにもおすすめです。是非、ランサーズやクラウドワークスなどライティング案件が豊富に募集されているサービスに登録してみましょう。
おわりに
トラベルライターはフリーランスとして活動していくことも出来る、大変魅力的な職業です。その他多くのライター業と同じく絶対に必要な資格というものはありませんので、誰でもチャレンジすることが出来ます。
旅行が好きという方や旅先での交流が好きという方なら、トラベルライターとして活躍出来る可能性も十分あるといえるでしょう。興味のある方は是非、憧れのトラベルライター目指して頑張ってみてくださいね!
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