プログラミングスキルを身につけてフリーで仕事がしたい!と思ってらっしゃる方で、フロントエンジニアについてご存じの方はいらっしゃるでしょうか?
フロントエンジニアが扱うプログラミング言語は多くのプログラミングスクールで教えられたり、プログラムの結果がすぐ見えるため独学もしやすいジャンルです。今回は主にこれからプログラミングの世界に足を踏み入れようとしてる方向けに、フロントエンドエンジニアの仕事内容や必要なスキルなどを解説します。
フロントエンドエンジニアの仕事内容

そもそも「フロント」とは?
フロントエンジニアの「フロント」は「フロントエンド」の略で、フロントエンドは「前面」などの意味があります。つまり Web サイトのユーザ側、画面の見た目や操作の部分です。
「フロントエンド」に対して「バックエンド」があり、バックエンドは登録ボタンを押した後の処理など、ユーザからは見えない部分のことを指しています。一般的にプログラマはフロントエンドとバックエンドに分けられることが多いかと思います。
フロントエンジニアの仕事内容は?
よって、フロントエンジニアの仕事はフロントエンドのコーディングを行うこと、つまり画面の見た目と操作を実装することだと言えます。
iPhone 13 Pro を例に上げると、このページは途中で紙を捲る(めくる)ような体験になっています。このようなユーザ体験は UX・UIデザイナーにより提案され、フロントエンジニアが実際のコーディングを行っていると予想されます。スキルを駆使して通常のスクロールとは異なる、捲るような動きを実現するわけです。
フロントエンジニアが使用するプログラミング言語は後述する HTML, CSS, JavaScript などとなります。
これらのプログラミング言語は新機能の追加などバージョンアップはあるものの、大きくは変わっていません。
バックエンドエンジニアとは?
フロントエンジニアに対してバックエンドエンジニアは、例えばユーザが「購入」ボタンを押下した後の処理を実装するエンジニアです。
本記事では深堀りしませんが、バックエンドエンジニアが使用するプログラミング言語は多岐に渡り、人気のあるプログラミング言語は時代とともに移り変わる傾向があります。
フロントエンドエンジニアに必要なスキル・経験

HTML, CSS
HTML は Hyper Text Markup Language、CSS は Cascading Style Sheets の略です。
本サイトはもちろん、私たちが日頃見ているWebサイトは HTML と CSS で記述されています。
タイトルや本文などの文書構造を担っているのが HTML で、CSSはタイトルの背景を変えるなど見た目を担った言語と言えます。
フロントエンジニアでなくても Web に携わる場合には基本知識として抑えておく必要がありますが、フロントエンジニアは特により深い知識を身につけ、様々なパターンを使えるようにしておく必要があるでしょう。
JavaScript
JavaScript は Web ページに動きをつける言語と言われています。先に紹介した iPhone 13 Pro の捲るような動作も JavaScript で実現されています。
JavaScript は Webブラウザさえあれば実行できるというメリットがあり、学習しやすい言語でもあります。HTML, CSS と合わせて Udemy などで学習しておくと良いでしょう。
フロントエンドエンジニアになりたい人の Webプログラミング入門 | Udemy
フレームワーク、ライブラリ
実際の開発現場ではフレームワークやライブラリと呼ばれるプログラムをまとめた部品のようなものを多用します。
例えば Web ページでよく見かける写真のスライドショーなどはほとんどが何らかのフレームワークが使われています。
現在では Vue.js というフレームワーク、React というライブラリを使用した案件が多い印象です。(フレームワークとライブラリの違いについては割愛します)すべてのフレームワークやライブラリを使いこなす必要はありませんが、トレンドを見極めて効率的に学習するようにしましょう。
Git
バージョン管理を行うためのツールである Git はチームで開発するために必須です。
扱ったことがない方は GitHub などにアカウントを作って試してみると良いでしょう。
フロントエンドエンジニアに向いている人は?

新しい技術に興味を持ちつづけられる人
前述のようにフロントエンジニアが扱う技術は日々進化を続けています。また、デバイスの種類が増えてレスポンシブデザインも重要になります。
新しい技術を試し、PC、スマートフォン、タブレットなどいろんなデバイスで意図通りに動作するか確かめるのは大変な作業ですが、逆にいろんなデバイスのことを知ることができて楽しいと思える人はフロントエンジニアに向いているかもしれません。
フリーランスのフロントエンドエンジニアを目指す人が取り組んでおくべきこと

フリーランスフロントエンジニアの収入を抑えておく
フリーランスに限定されていませんが、レバテックフリーランス(本記事記事執筆時点で2021年04月22日更新)にまとめてありましたので引用します。
フロントエンドエンジニアの平均年収|給料アップで年収1000万円を目指すには?
「フロントエンドエンジニア案件の平均月額単価は、71万円です(2021年2月時点)」とのことです。
私の感覚だとこれは首都圏の中堅エンジニアの相場で、これからという人は「20代のフロントエンドエンジニア」に記載の413万円、「30代のフロントエンドエンジニア」の526万円(いずれもフロントエンジニアに特化しておらず日本のIT人材の平均年収)が肌感覚に近いでしょうか。
フリーランスの場合はフロントエンジニアとして高度なスキルを身につけ、自身の市場価値を高めておくことで平均を上回る収入を得やすいかと思います。
フリーランスエンジニアのリアルな稼ぎ方についてはこちらの記事もあわせてお読みください。
フロントエンジニアのキャリアパスを抑えておく
フロントエンジニアの先のキャリアのことを考えておきましょう。フロントエンジニアはどちらかというとキャリアの入り口という印象です。
キャリアパスとして、同じフロントエンドであれば UX・UIデザイナー へのキャリアアップなどが考えられますし、フロントエンドの次はバックエンドという流れでフルスタックエンジニアを目指すことも考えられます。
フリーランスの場合はそれぞれのキャリアの市場価値や、自分の得意分野でキャリアを決めていくことになると思います。あらかじめ選択肢を抑えておくようにしましょう。
おわりに
これからフリーランスのフロントエンジニアを目指す方向けに仕事内容や必要なスキル、将来のキャリアパスについて解説しました。
前述したようにフロントエンジニアが扱うプログラミング言語は比較的身に着けやすいと言えます。
プログラミングスクールでもコースがありますので、Web サイトを覗いてみる、説明会に行ってみるなど行動してみてはいかがでしょうか。
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