UX・UIデザイナーという職業を聞いたことはあるでしょうか?
スマートフォンなどのデジタルデバイス利用が広がり、情報にアクセスしやすくはなりましたがユーザから見て使い勝手が悪いアプリなどはすぐ使われなくなってしまいます。
使われなくなると行政サービスが形骸化したり、企業のサービスだと売上が伸びなかったりしますよね。UX・UIデザイナーはそうならないよう、ユーザの使い勝手を考える仕事だと言えます。
本記事では UX・UIデザイナー の仕事内容や必要なスキルについて解説します。
UX・UIデザイナーの仕事内容

UX・UIとは?
その前に UX・UI を理解しておきましょう。
UX は User eXperience、UI は User Interface の略称です。UX はユーザー体験、UI はユーザインタフェースと訳されます。
UX はユーザーがサービスを通じて得られる体験を指します。ページデザインが綺麗で商品のイメージができた、商品の情報量が多く役に立った、などです。
UI の Interfaceは「接点、接触面」を意味します。つまり「ユーザの目に触れ、使用される部分」が UI と言えます。操作する画面と思っていただいて結構です。
どのような UX とするか(どのような体験をユーザにしてもらいたいか)を先に決めて UI を決めるという流れになります。
UIデザイナーの仕事内容
先に分かりやすい UI デザイナーから説明します。
UI デザイナーはその名の通り、Webサイトなどのさまざまなサービスの UI(ユーザーインターフェイス)の設計を行います。画面を見ただけで直感的に操作ができるようにしたり、少ない操作で入力を行えるようにするなど、ユーザが心地よく使えるように設計(デザイン)します。
会員登録や商品選択、購入画面が使いづらいとユーザが離脱してしまうなど、コンバージョン(成約)に影響するため UI デザインは非常に重要です。
UXデザイナーの仕事内容
次に UX デザイナーは前述したように「サービスを通じて得られる体験」を設計します。
体験は UI が使いやすいこととは違うの?と疑問が湧きますが、少し違います。
事例として「Coke ON」アプリを例に説明します。「Coke ON」アプリは Coke ON対応の自動販売機と連動しています。対応自販機でドリンクを購入するとアプリ上にスタンプが押され、15個貯まるとドリンク1本と無料で交換できます。
ユーザはスタンプを集めたりドリンクを貰えたりと 楽しい体験 をして自動販売機を使うようになることが期待できますし、楽しんでもらえれば顧客満足度の向上にも繋がります。
どのようにすればポジティブな体験をしてもらい、かつ売上を伸ばすことができるか?を考える仕事と言えるかもしれません。
Coke ON のようなデザインはかなり大掛かりなため多くはないと思いますが、パソコン、スマホ、タブレットで同じような操作体験ができるデザインを検討するなど、製品全体に対する体験をデザインする仕事(結果的に売上があがるなど企業に価値をもたらす仕事)だと考えて頂ければよいでしょう。
UX・UIデザイナーに必要なスキル・経験

レスポンシブデザイン、スマホアプリの知識
ある程度の Webデザインスキルは身についているという前提で、レスポンシブデザインの知識は必要です。
レスポンシブデザインはユーザの画面サイズに応じて表示や操作方法を最適化することです。主に Webページ についてのデザインスキルですが、現在はスマホアプリの使用率が高いためスマホアプリでどのような表現ができるのかも知っておくことも重要です。
例えば Yahoo! などは Web ブラウザでも見られますが、Yahoo! を参照することに特化したアプリも提供されていて使いやすくなっています。YouTube などもそうですね。
ユーザがどのような体験をするのか知り、最適な UX・UI を提供するための知識が不可欠です。
コミュニケーションスキル
UX・UIデザイナー は Webプロデューサーやクライアントからデザインを依頼され、チーム開発の場合はデザイン内容をエンジニアに伝え実装して貰う必要があります。
デザインの依頼は抽象的なイメージが伝えられることが多いです。注意深くヒアリングして言語化し、チーム内で共有するなどのコミュニケーションスキルが必要となります。
UX・UIデザイナーに向いている人は?

アイデアを具体化するのが好き
いろいろな要素がありますが、筆者の意見としては自身のものか他人のものかを問わず抽象的なアイデアを具体的なデザインにするのが好きな人が UX・UIデザイナー に向いていると思います。逆にアイデアは思いつくけど具体化するのは面倒で苦手だったり、デザインは好きだけどなるだけ自分のアイデアを形にしたい、調整は難しいという人は苦労するかもしれません。
フリーランスのUX・UIデザイナーを目指す人が取り組んでおくべきこと

UI デザイナーに必要なソフトを習熟しておく
まず、UIデザイナーを目指す場合は Photoshop や Illustrator などのデザインソフトを使いこなせる必要がありますので学習しておいたほうが良いでしょう。
Adobe 製品は高いのでオンライン講座の特典を使うのがオススメです。
参考:フリーランスに課せられる “Adobe税” の節税裏技、教えます
また、フロントエンジニアとまでは行かなくても HTML, CSS, JavaScript などのプログラミング言語の基礎は抑えておいたほうが良いでしょう。これらのプログラミング言語と画像を連携させて Web サイトを表現する場合が多いと思います。
UX デザイナーに必要なソフトを習熟しておく
UX デザイナーの場合も同様で、UI デザイナーが使用するデザインソフトとプログラミング言語の基礎は抑えておきましょう。加えて主に UX デザイナーが使用するデザインソフトを学習しておくことをおすすめします。「プロトタイピングツール」とも言います。
Adobe では Adobe XD、他に人気のあるソフトとしては Sketch や Figma などがあります。
おわりに
これからフリーランス UX・UIデザイナーを目指す方向けに仕事内容や必要なスキル、取り組んでおくべきことについて解説しました。UI デザイナーは比較的目指しやすく、キャリアアップで UX デザイナー となるイメージです。
プログラミングスクールでもコースがありますので、Web サイトを覗いてみる、説明会に行ってみるなどして理解を深めることをお勧めいたします。
コメント
[…] Android や iOS を深く理解し、UI / UX にも精通したスペシャリストを目指したい人がいているのではないでしょうか。 […]