フリーランスのライターとして仕事を始めた方の中には、馴染みのない用語に戸惑っているという方も多いのではないでしょうか。募集要項や指示内容にわからない言葉があると検索の繰り返しになってしまいますよね。ある程度経験があっても、知らない専門用語に出くわすことは勿論あります。
そんなときにも困らないよう、ここではフリーランスライターとして知っておきたい用語をまとめてみました。仕事の段階別に、躓きやすい用語を前後編でご紹介させていただきます。前編となる今回は、記事を作成するまでのシーンで出会うことの多い用語です。
ライターの用語集【フリーランス初心者編】

ライターのための用語解説、まずは基本的な言葉から参りましょう。初めに確認していくのは、フリーランスになることを志したばかりの頃に疑問を持つことが多い用語です。これからライターになろうとしている初心者さんは是非、参考にしてみてください。
クラウドソーシング
クラウドソーシングとは、業務形態の1つです。クラウドソーシングでは、企業や個人がインターネット上で不特定多数の人を相手に業務の依頼をし、応募者の中から選ばれた人に発注をかけます。仕事を任せたい人と仕事をしたい人をつないでくれるプラットフォームだと思えばわかりやすいでしょう。
フリーランスのライターになるなら、まずは案件の多いクラウドソーシングサービスへの登録から考えてみるのがおすすめです。初心者さんならランサーズやクラウドワークスの名前を耳にしたことのある方も多いでしょう。これらはそれぞれクラウドソーシングサービスの1つですので、自分に合いそうなものを検討してみてください。
CMS
CMSとは、Contents Management Systemの頭文字をとった言葉です。ひとことで言うと、専門的な知識がなくとも簡単にwebサイトの運営が出来るシステム、のことです。
「自社メディアのCMSはWordPressとなっております」
「CMSへの入稿が可能なライターさんを募集しております」
などのような形で目にすることが多いでしょう。
WordPress
WordPressとは、先にご紹介したCMSの1つです。WPと略して表記されることもありますので、
「何このアルファベット!知らない!」
と戸惑うことのないようにしましょう。
WordPressは数あるCMSの中でも大変人気です。トップシェアを誇っているため、個人のブログから大手のサイトまで目にする機会が多いでしょう。ライターの仕事においてはWordPressでの入稿やWordPressでの作業が前提となっているものもたくさんあります。
ライターの用語集【記事の種類編】

ライターとして活動を始めるときには、どんな記事を担当するのかということも考えなければなりません。記事の種類がグルメやシナリオなどであればイメージもしやすいでしょうが、馴染みのある言葉だけではありませんよね。私も転身したばかりの頃はクラウドソーシングサービスを開き、以下のような言葉がわからず検索をかけたものです。
SEO
SEOとはSearch Engine Optimizationの略で、これは検索エンジン最適化を意味します。
私たちは何か知りたいことがあると、検索エンジンに単語を入れて調べますよね。その結果ページではおそらくほとんどの人が上位に表示された記事から見ていくでしょう。SEOとはこのとき、より上位に表示されるようにする手法のことをいいます。
多くのライターに求められるSEO対策とは、その手法をきちんと取り入れて記事を作成することを指します。SEOライティングはSEO対策をして記事を書くことをいい、SEO記事はSEO対策がされた記事のこと、となります。クラウドソーシングサービスなどでは特に、「SEOライターを募集しています」というような文言を目にすることが多いでしょう。
また、クライアントからSEOワード・SEOキーワードを指定されることもあるでしょう。こちらは読者が検索エンジンに入れる単語のことです。SEOライティングにおいては、検索結果としてズレのない記事を作成することが望まれますよ。
SEOライターを目指したい方はこちらの記事もあわせて読んでみてください。
アフィリエイト
アフィリエイトとは広告宣伝手法の1つです。掲載した広告のリンクから商品やサービスが売れるとサイトの運営者に報酬が入るシステムとなっています。アフィリエイトサイトに掲載予定のものはアフィリエイト記事という名前で募集がかけられることもありますので覚えておきましょう。WordPressなどでアフィリエイトリンクを設置するなどの作業が前提となっていることも多いです。
ライターの用語集【仕事探し編】

フリーランスのライターとして実際に仕事を探し始めると、募集ページなどで知らない言葉に出会うことも多々あります。次に、クラウドソーシングサービスなどで案件に手を挙げる際に、検討要素にしなければならない用語についても確認しておくことにしましょう。
ターゲット
記事を読んで欲しい人物、のことを指していいます。性別や年齢、職業、どのような理由でwebサイトを訪れているか、などの指定をされていることが多いでしょう。ターゲットを意識して書くことは良質なコンテンツ作りに欠かせません。案件に応募する際にはターゲット像をよく把握しておくことで、経験などをアピールポイントにすることも出来ます。
ペルソナ
ペルソナは架空の人物像、のことです。ターゲットと混同されることもありますが、ペルソナにはより細かな設定が与えられます。ターゲットの中の代表として、趣味やライフスタイル、性格、価値観にいたるまで決められるのです。このペルソナに寄り添って記事を作成することによって、より共感性の高いコンテンツを生み出すことが出来ると考えられています。最も記事を届けたい読者像、として理解しておけば差しさわりないでしょう。
ですます調・である調
ですます調とは、文末が丁寧語に統一された文体のことをいいます。この記事も全編ですます調で書いています。
である調とは、文末に丁寧語を使わない文体のことです。
「である調は読者に硬い印象を抱かせるのだ」というような文章がである調に当てはまります。
メディアは読者を想定し、どちらがより記事を効果的にするか考えています。多くの場合ですます調かである調か指定がありますので、従って書くようにしましょう。
ライターの用語集【記事作成開始編】

フリーランスライターとして案件を請けられることが決まったら、記事作成開始前に仕事内容についてクライアントから詳しく説明がされるでしょう。そのときには、以下のような用語がよく使用されますので、覚えておくと便利ですよ。
レギュレーション
仕事が決まったときには、
「まずはレギュレーションをお送りしますので、目を通しておいてください」
などと言われることがあるかもしれません。
このレギュレーションとは、満たすべき条件や決まりのことです。ライターの仕事においては、執筆ルールのことだと理解しておいて問題ないでしょう。ただし、レギュレーションはルールより厳格な意味を持ちますので、禁止事項などが明記されていることも多いです。
トンマナ
トンマナは、トーンアンドマナーの略称です。元々は広告や出版業界の言葉で、デザインなどに一貫性を持たせるために使われていました。ライティングの世界では文章表現におけるルールを意味します。前述したですます調・である調も含め、言葉遣いや表記、NG表現の指定などがこのトンマナにあたります。
トンマナはサイトのイメージに関わりますから、大変重要です。他の記事と合わせたり、クライアントのイメージを体現出来たりすると、ライターとしての評価にもつながっていきますよ!
おわりに
ライターの専門用語は難しかったり、ややこしかったりすることも多いです。全てを1度で覚える必要はありませんから、わからなくなったら何度でもこのページを開いてみてください。
後編は仕事の段階を先に進め、記事作成中から納品までに躓きやすい用語を解説させていただきます。次回も是非、お付き合いください。
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