ライターなら知っておきたい!web媒体と紙媒体にある特徴の違いとは?

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ライターが記事を書く媒体は大きく“web媒体”と“紙媒体”の2つに分かれます。両者は同じスキルで対応出来ることもありますが、全く異なるスキルが求められることもあります。
「いつもとは違うweb媒体の記事にチャレンジしてみよう!」
「急に紙媒体の記事を任されたけれど大丈夫かな?」
そんなとき、特徴や書き方を知らなければ上手く対応出来ないかもしれません。今回は、どんな媒体でも力を発揮出来るライターを目指す方に向けて、web媒体と紙媒体の違いについてお話をさせていただきます。

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Web媒体と紙媒体にある特徴の違いとは?

ライターとして活動をしているとweb媒体か紙媒体、どちらかが基本になってくるでしょう。そのため専門的に取り組んできた方ではない媒体の記事を担当することになれば戸惑いも生まれるはずです。しかし、それぞれの特徴を押さえて両者対応可能になれば、ライターとしての自信にも繋がりますしライバルと差をつけることも出来ます。是非、どんな媒体でも記事作成を請け負えるライターになれるよう意識してみてください。

web媒体は文章を短く、そして親しみやすく


それではまず、web媒体の特徴からみていくことにしましょう。Web媒体では短めの言い回しが好まれます。特にスマホから読まれることを想定した場合には、長い文章を追いかけるのは大変です。web記事はスキマ時間などに目を通す人も多いですし、読書に慣れていない人がページを訪れる可能性も見逃せません。読者の読もうという意欲は総じて低い傾向にあります。そのため簡潔でわかりやすい表現を心掛け、途中で記事から離脱してしまう人を増やさないようにする必要があるのです。検索目的である疑問を解消出来ない場合も流し見されてしまうので、構成も重要になってきます。
いくつか具体例についても言及しておきましょう。例えばwebメディア『新R25』では、多くの記事で冒頭に“こういう思いを抱いている人に読んで欲しい”と明確な読者特定がされています。疑問を1つ提示した上で、信頼性を高めるためにそれを解消してくれる人の説明が詳しく入ることも多いですね。集中力に欠けるときでも内容が入ってきやすいインタビュー形式の記事もたくさん用意されています。女性であれば1度は辿り着いた経験のある方も多いでしょう『ハウコレ』の記事は、短い文章の中にも親しみやすさがあります。体言止めや柔らかい語尾を多用することで読者の悩みに寄り添った印象の記事を作り上げる工夫が感じられる例です。

紙媒体は丁寧な表現で、より専門的に


次に、紙媒体の特徴をみていきましょう。紙媒体は逆に、腰を据えて読まれることが多くなります。「webで興味を持った分野について雑誌で詳しく知る」という使い方をされることもあります。ある程度興味を持った人のみが行き着いているものでもありますので、言い回しを短くするなどの意識は特に必要ありません。ただし、文字数は指定されていることが多いので、その中で表現するクオリティは求められるでしょう。疑問の解消というよりは文章を読むことや、正確な情報を多く収集することを目的とした読者が多いです。構成の際も離脱率よりむしろ単純な記事の面白さが重要視されるでしょう。
こちらも具体例をいくつかみておきます。

大阪では図書館などに置かれていることの多いフリーペーパー『OSAKA MUSEUMS』(地方独立行政法人大阪市博物館機構)。美術館や博物館を紹介するフリーペーパーらしく、記事はそれらの大まかな歴史から始まることが多いです。どこからでも読み始められる特性を活かし、イベントなどの紹介も自由なレイアウトの中で行われます。

グルメを扱うことの多い雑誌『Meets Regional』(株式会社京阪神エルマガジン社)では、情報は勿論のことライター自身の体験や感想にも重きが置かれています。知らなかったことや商品の美味しさを伝える文章は簡潔ではありませんが惹き付けられる魅力がたっぷり詰まっている印象です。お店の紹介にしてもweb記事であれば見出しにしたいくらいキャッチーなフレーズから始まるもの、由来から始まるもの、立地から始まるものと様々に存在します。読者に刺さる情報を選び出す、実際に取材をしたライターのセンスが試されますね。
同じライターが作成する記事でも、このようにその特徴は大きく異なっているのです。

ライターが媒体ごとに求められるスキル

Search Engine Optimization

ライターが媒体によって求められるスキルは様々に存在しますが、最も大きな違いといえばSEOの問題が挙げられるでしょう。Web記事には必須のスキルSEOですが、紙媒体には一切必要のないものになります。そのため、普段web記事を担当しているライターが、
「とにもかくにもSEO対策!」
という頭で紙媒体に挑んではとんちんかんなものになってしまう可能性があります。反対に普段紙媒体で記事作成をしているライターが、
「検索エンジン?何それ?」
という状態のまま仕事を進めてしまっては差し戻されてしまうことでしょう。
また、web記事の場合、間違いがあれば簡単に削除や修正をすることが出来ます。しかし、これが出版物となってしまった場合には、当然ですが叶いません。
「やり直せるから大丈夫!」
という思いでweb記事を担当することは勿論おすすめしませんが、紙媒体の記事を作成する際には誤字脱字など特に入念なチェックをすることを心がけておきましょう。

SEO記事のお仕事を獲得するなら、クラウドソーシングやスキルシェアを利用すれば多くの案件に出会うことができます。

Web媒体と紙媒体は進行の違いにも注意!

ライターが知っておきたいweb媒体と紙媒体の違いは、進行にも存在します。
前段の修正にも関わってくることですが、紙媒体は出版までに多くのチェック工程を踏んでいきます。決められた出版日を動かすことは絶対に出来ません。そのため、初稿納品やリライト期日などのスケジュールも大変シビアです。納期に遅れてしまうことは信頼関係よりももっと恐ろしい損害賠償レベルの話にまで発展してしまうでしょう。紙媒体の記事作成に臨む際には、より厳密なスケジュール管理が必要になります。
勿論これは、web媒体記事だからといって納期に遅れていいという理由にはなりません。信用や継続にも繋がる要素ですので、期日は常日頃から守る意識を持ちましょう。ただし、明確な出版日がない分、クライアントによっては何か事情がある際に融通を利かせてくれることもあります。そのようなライターになるためには、普段から信用を積み重ね、コミュニケーションをしっかりとっておくことも大切ですね。

クライアントも違う!Web媒体と紙媒体

媒体による違いは、記事作成を依頼してくるクライアントの気質にも存在します。最後に、その点においても確認をしておきましょう。
あくまで一般論ですが、web媒体はそもそも柔らかい表現を好み、指示として加えてくる人が多いです。読者だけではなく制作側においても若い人が多い傾向にあるため、チャレンジ精神も旺盛です。ときには革新的な内容や企画の提案を求められることもあるでしょう。
一方紙媒体は、堅い表現を好むクライアントが多い傾向にあります。歴史のある新聞社や出版社が運営していることも一因ですが、年配者のクライアントも多いです。記事も全体的に保守的に感じられることがあるかもしれません。
勿論これは全てにおいて当てはまっているわけではありませんが、受注ややりとりの際には意識しておくことをおすすめします。全く逆の対応をしてしまってはクライアント側にも混乱を招いてしまうでしょうからね。これらの違いを理解しておけば、いつ何時どんな案件が舞い込んだとしてもスムーズに力を発揮出来るようになるでしょう。

おわりに

媒体によって大きく違いのあるポイントについて、おわかりいただけたかと思います。それぞれの特徴を知っておけば、経験のない媒体での案件が舞い込んだときにも焦らずに済むようになるでしょう。新しい案件に自信を持って手を挙げることも容易になります。
みなさんも違いを理解して、仕事に臨めるようになりましょう!仕事獲得や継続に活かして、ライターとしてのさらなる飛躍をも目指してみてくださいね。

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この記事を書いた人
千文鶴子

大学卒業後3年間フォトスタジオでカメラマンを経験した後、全く関係のないwebライターに転身。カメラ、写真館にまつわる情報を始めとし、様々な記事作成にあたる。得意ジャンルは恋愛。コーヒーと花とぬいぐるみが好き。自画自賛と自信喪失の反復横跳びをするライター生活は2年目に突入。

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