修正やフィードバックは、ライターの仕事につきものです。でも、
「出来るだけ指摘されたくない!」
と考えている方も多いのではないでしょうか。確かに、納品した原稿にあれやこれやと修正が入っては、否定された気持ちになって凹むこともありますよね。
しかし、実のところ修正はスキルアップのチャンスなのです!今回は凹むことも多いライターに向けて、フィードバックを後ろ向きに捉えない考え方についてお話をさせていただきます。
ライターにとって修正はスキルアップの機会

ライターとしてより成長したい・ライターとして長く活動を続けていきたい、このように考えているなら、クライアントからの修正は前向きに捉える必要があるでしょう。結論から申し上げますと、クライアントによる修正依頼は完成した記事への「否定」ではないからです。
クライアントはフィードバックをする際、どうすればよりいい記事になるのか、を考えています。内容や言い回し、体裁など、修正には様々なものがあるでしょうが、記事を悪いものにしようとするクライアントなんて存在しません。指摘された箇所を直すことによってあなたの書いたものがよりいい記事になるのですから、それはそのまま「アドバイス」と捉えることが出来るでしょう。修正内容を次の記事を書くときにもきちんと応用することが出来れば、ライターとしての「スキルアップのチャンス」にもなり得ます。
フリーランスのライターであれば特に、クライアントに修正されるような問題や癖には気づきにくいといえます。自分以外に上司や同僚などが存在しないためです。フィードバックによって、スキルアップのために必要なことが明確になる場合もあることでしょう。修正はクライアントのためだけに行われているものでは決してないのです。修正は常に前向きに受け取り、どういう風にすれば良質な記事が書けるライターになれるのか意識して、力にしていく姿勢が必要ですよ!
修正で凹むのはライターならよくあること!

ライターとして仕事をしていると、修正で凹むことはよくあります。納品した原稿が大きく修正されて戻ってきたら、自分を否定された気分になるでしょう。そのような気持ちには、多くのライターが共感を示すはずです。
特に初心者の頃であれば、修正の内容が深刻であることも多いですよね。凹む時間もその分長くなることが予想されます。
実際、私も仕事を始めてすぐの頃はよく凹んでいました。テーマに対する考え方がメディアと異なり、
「ほとんど記事全部書き直しですよね?」
というような修正を受けてしまったこともあります。しかし、早い段階でそのような修正を受けられたおかげで、“読者の疑問に答える”という記事の基本について学ぶことが出来たと思っています。
修正は、今でも勿論あります。この間は変換ミスをしてしまい、
「こんなことで指示の手間をかけさせてしまって…!」
と恥ずかしさと申し訳なさでいっぱいになりました。しかし、長年勘違いをしていた変換だったので、とてもありがたかったのも確かです。
修正を受けたときは、凹んでいる場合ではありません。何度も修正をされれば嫌になってしまうこともあるでしょうが、自分にとってプラスになることも多いのです。決して否定ではないことを肝に銘じ、フィードバックをしてくれたクライアントに感謝する気持ちで自分の記事を見返すようにしてみてください。
ライターの記事が修正される主な理由とは?

修正を受けても凹むことなく仕事に取り組めるようになるために、ここではライターの記事が修正される主な理由についても知っておくことにしましょう。
まず、根底にある問題から理解しておいてください。同じメディアに携わっていたとしても、ライターはあくまでも外部の人間です。そのため、クライアントほどそのメディアやターゲットに対する知識を持っていないことがほとんどといえます。そのような中で作成を担当するため、修正が必要と判断される記事が出来上がることは十分あるのです。
例えば、コンセプト違いの記事です。メディアにはそれぞれ運営に伴うコンセプトがあるため、記事が応じていない場合には合致させる必要が出てきます。まだそのメディアでの経験が浅い時期であれば、このような修正を受けることは珍しくないといえるでしょう。上手くメディアのコンセプトに寄せられないなら、他の記事などに目を通しておくことが有効です。勿論、レギュレーションをしっかり確認することも忘れないようにしてください。
また、ライターの知識を補うための修正が入ることもあります。ここをもう少し詳しく、こういう情報を入れて、などのフィードバックです。記事を読んでくれる人に必要な情報が届かなければ意味がありませんからね。知らなかったことや調べても気づかなかったことは勿論、自分では重要でないと判断したものなどについて改めて考えさせられることもあります。真摯に向き合うことで、何を書けばいいのか理解する力にも繋がっていくでしょう。
他には、ターゲットをより明確にさせる意図を持つ修正も存在します。性別や年齢、職業などによって、興味のあることや不安に思うことは異なりますからね。記事は正確さや面白さだけでなく、情報を必要なところに届けることも重要です。このような修正を前向きに捉えれば、より誰かに向けて書くという意識を磨くことも出来るでしょう。
これらの理由による修正は、全てよりいい記事のために行われていることがわかりますよね。このように、最初は否定されたように感じたとしても、理由をよく考えればメディアや読者、ライターとして自分のための修正であることがほとんどです。慣れないうちは何度かなら仕方がないといえるような修正も存在しますので、そこまで凹む必要もありません。
ただし、“てにをは”の間違いやレギュレーション違反などによる修正はライターの責任であるといえます。記事作成にあたる上では基本になりますので、こちらは当然指摘されないように気をつける必要がありますよ!
修正でさらにライターとしてスキルアップ!

修正を依頼してくるクライアントは、上記で確認したようにほとんどの場合悪意があるわけではありません。否定の気持ちなんて存在しませんから、勘違いしないようにしておきましょう。
特に、継続して案件を依頼しているライターや、継続を検討しているライターであれば修正もより前向きな気持ちで行われているはずです。長く一緒に仕事をしていくならメディアや読者に必要とされるライターになって欲しいのがクライアントの心情でしょう。ライター自身にもより良質な記事が書けるように育っていって欲しい、という期待を寄せていることが予想されます。その分シビアなフィードバックがされる可能性もありますが、そんなときこそ凹むことのないよう気をつけたいものです。
修正が入ったら凹む前に、まずはクライアントやメディアの意図を読み取るよう、癖をつけてみてください。そして、その「アドバイス」で記事の質を高めていくのです。勿論、同じ修正は受けないように意識することも大切でしょう。修正にもしっかり取り組めばクライアントへの信頼にも繋がりますし、ライターとして確実にスキルアップ出来ます。みなさんも修正に対する考え方を見直して、より充実したライター生活を送ってくださいね!
おわりに
ライターにとって修正は、自らを振り返って凹むためのものではありません。より素晴らしい記事が書けるようになるための、成長のチャンスです。クライアントも悪意によって修正指示を出しているわけではありませんので、
「またスキルアップ出来る!」
と考えて対応しましょう。みなさんも未来の自分のために、是非凹むのではなく感謝の気持ちで修正に臨むように意識してみてくださいね。
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