フリーランスのライターとして仕事を請けているあなたに、こんなお悩みはありませんか?
「何だか最近表現がワンパターンになっている気がする…」
「クライアントからもう少しメディアに寄せて欲しいって言われたけれどどうしたらいいかわからない…」
これからもライターとして活躍していくためには、これらの悩みを解決する“多彩な文章表現力”を身に付ける必要があるでしょう。今回は、フリーランスのライターが表現力を磨いていくためのコツについてお話をさせていただきます。
ライターに求められる文章表現は媒体で変動

フリーランスのライターとして活動をしていると、様々なメディアの仕事を手掛けることになります。勿論、その媒体によって求められる記事は別物です。
同じようなテーマを扱う記事作成であったとしても、クライアントによって定めているレギュレーションは異なるでしょう。レギュレーションとは、仕事を進めていくにあたって満たすべき条件、簡単に言えばルールのことです。例えば同じ恋愛の記事であったとしても、
「感想など主観に基づく記述は要りません」
というクライアントもいれば、
「一般論ではなくリアルな体験談をお願いします」
と要望するメディアも存在します。テーマが同じでもこの2つは全く別の記事にならなくてはいけませんよね。レギュレーションの中には、NG表現や避けるべき言い回しなどの禁止事項が設けられていることもあります。
トンマナにも注意を!
また、明確にトンマナが指定されるメディアも多いです。トンマナとは、トーン&マナーの略で、文章表現の他には広告デザインなどの世界でよく使用されています。雰囲気を統一するためのルール、と思えばわかりやすいでしょう。Webコンテンツはたくさんのライターによって作り上げられていることが多いため、1人1人の個性に任せてしまうと読者に違和感を与えてしまうこともあります。それを防ぐために文末表現や表記を固定し、品質を出来る限り一定に保つのです。時にはトンマナとして、人物像を指定されることもあります。
レギュレーションやトンマナはしっかりと守ることが出来ないと、いい評価や次の仕事には繋がりません。個性も勿論大切ですが、
「こういう文章しか書けません!」
というライターのままではいつか躓くときがきてしまうでしょう。
逆に言うと、自分の出来る文章表現に幅があればそれはそのまま仕事の幅と捉えることも出来るようになるのです。フリーランスライターとしての生活を継続していくためには、いろいろな文章を書くための表現力を身に付けることも大変重要であるといえます。
ライターが多彩な文章表現を身に付けるには

ライターが多彩な表現力を身に付けるためには、既にあるメディアの文章を参考にするのが近道です。Web上のコンテンツは勿論のこと、本や雑誌など、様々な媒体に掲載されている文章をたくさん読むようにしましょう。いいと思ったところを見つけたら、どうしていいと思ったのか考える癖をつければより自分の力に変えていくことが出来そうです。
因みに私は体験談記事作成時に、
「感情を込めて辛辣にお願いします」
などの指示を受けることがあります。そんなときはいつもさくらももこのエッセイを読み、彼女になり切った気持ちで書くことにしています。明確なイメージがあると表現の迷いも少なくなりますし、構成もまとまりやすくなるのでおすすめです。また、正しい日本語や語彙力のなさに悩んだときには「日本語検定」の公式テキスト・例題集で確認や勉強をしています。企業や街に貼られているポスターなんかのキャッチコピーに目をやって、興味を持ってもらえる記事タイトルの参考にすることも多いですね。
表現力を高めていく上で大切なことは、たくさん読むことだけではありません。いろいろなジャンルの文章に触れるよう意識をしておくことも必要です。今までと同じように興味のあるものだけ選んでいると知識のみでなく文章表現にも偏りが出てしまうでしょう。読み物の好き嫌いをなくしておくことは、あらゆる分野に対応出来るライターになれる可能性をも秘めています。スキマ時間に記事を読むときなどにも、ちょっと意識して普段触れないようなテーマのものを選んでみると新鮮な表現に出会うことが出来るかもしれません。
ライターの文章表現に参考になるものは様々

ライターの表現力アップのために参考になるものは、本や雑誌に書かれた文字だけではありません。日常は文章に溢れています。あらゆる言葉の羅列に意識を向けて、いいと思ったものはどんどん取り入れるようにしてみましょう。
例えば、テレビ番組のナレーションなども参考になります。人物や物事を追うドキュメンタリー番組のナレーションなどは、状況と心情をほどよいバランスで伝えていますよね。普段何気なく観ている『情熱大陸』だって、その点に集中して観れば文章表現のお手本になるでしょう。ニュース番組の原稿も、物事を正確に、かつわかりやすく伝える参考になります。人を不快にさせない表現を学ぶのにもうってつけです。
心を惹き付けるという意味では、映画の予告なども参考になるかもしれません。先程も挙げましたが、キャッチコピーからもタイトルや見出しで注目を集める方法を学ぶことが出来ます。他には、短い文字数で気持ちや出来事を伝えるSNSの投稿などもわかりやすく文章をまとめるときのモデルとして最適でしょう。周りの反応も見られますので、どんな文章が多くの人の心を掴んでいるのかを知ることも出来ます。
みなさんも様々なところで使われている言葉に、常にアンテナを張って生活をしてみてください。自分が好きな文章や理想とする表現にも辿り着きやすくなるはずですよ!
多彩な文章表現を目指すライターは努力を!

文章表現をより多彩にしていきたいと考えているフリーランスライターは是非、日常的に文字に親しむ努力をしていってください。これを怠ってしまっては、どんなこともなかなか身に付いてはいきません。
「仕事をしている内に勝手に表現力もアップしていくだろう」
なんていう考えは厳禁です。普段から本を読んだり、ビジネス書に目を通したりといった地道な活動が実を結んでいきます。最近は電子書籍やオーディオブックなどもありますので、
「なかなか本を読む習慣がつかない!」
という方は、読書も自分に合う方法で行ってみてください。
特に、自分の得意分野についての書籍に関しては貪欲に取り入れていくようにしましょう。今請けている仕事は勿論、これから仕事を請けるときにも深みのある記事が書けるようになります。テーマごとの上手な表現方法のみに留まらず、最新の情報を知ることにも繋がりますしね。あるいは、これを機にライティング需要の多いテーマに手を伸ばしてみるのもいいかもしれません。
また、自分の表現を確実なものにしていくためには、実践も不可欠です。新しい言葉や言い回しを覚えたときにはどんどん使っていくといいでしょう。外に出す機会がないなら仕事中のメモや日記に書いておくと忘れずに済みます。是非表現力を身に付けて、日々の業務も自信を持って行えるようになってくださいね!
おわりに
フリーランスのライターとしてさらなる成功を重ねていくためには、表現力を磨く努力も必要です。自分に自信をつけることは、フリーランス生活を長く継続させていく際にも役立ちます。
みなさんも、日常的に言葉を意識する生活を心がけてみてください。多彩な文章表現力を身に付けて、どんなメディアにも対応出来るライターを目指しましょう!
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