急にフリーランスのWebライターになろうとした20代カメラマンのお話

フリーランスあれこれ

「フリーランスになる!」
それは人生の中でも大きな決断になるかもしれません。憧れを持ちながらも躊躇っている人も多いでしょう。中には、ドラマチックな展開や仰々しい決意が必要なのではないかと思っている人もいるかもしれません。
私の場合、そのようなものは一切ありませんでした。周りもびっくりするくらい急に、フリーランスになったのです。今回は20代半ばでフリーランスになった私自身のお話をさせていただこうと思います。私の経験談が誰かの勇気になれば幸いです。

スポンサーリンク

フリーランスになる前の話

SONY DSC

フリーランスになる前、私はフォトスタジオで働いていました。
メインとなる業務はカメラマンとして写真撮影にあたること。業務内容と労働環境の観点から見たフォトスタジオといえば、もう真っ黒でした。夜まで続く体力仕事。一週間後のシフトさえわからないのでプライベートを楽しむことも出来ません。副店長である私は店舗運営にも携わらなければならず、忙しさの中自分をすっかり見失いかけていました。
 「仕事の裁量権が欲しい…」
そんなことを本気で考え出した頃、私は店長にある指示をされました。それは、社員以外の売上意識を伸ばすようにというものでした。アルバイトどころか社員であっても売上を上げたところで給料が上がるわけではありません。何のメリットもないのに人の心を動かそうだなんて無茶な話です。
仕方なく私は、いろいろと考えた末にコラムを書き始めました。写真をどんどん売ってください、なんてすでに頑張ってくれているアルバイトのメンバーにはとても言えません。そこで新人カメラマンがデビューまでに苦労したことなどを書き、そのカメラマンの努力を結ぶためにも写真を売って欲しい、という切り口にして伝えようとしたのです。人情に厚いスタッフの多い店舗でしたので、コラムは意外にも効果を発揮しました。
そこから、私は度々勤務中にコラムを書くようになりました。しかしその作業中にはいつも、
「ずっとこの仕事だけしていられたらいいのに…」
と思っていたのです。

フリーランスになる決意を固めたときの話

そしてある日、私はコラムを書きながら思いました。しかしそれはいつもと違い、
 「ずっとこの仕事だけ出来るんじゃないだろうか…?」
という、希望が疑問になったものでした。そして私の頭に急激に浮かんだのが、Webライターになるという道でした。
調べてみると、Webライターになるために特別な資格はいらないことがわかりました。私はこの特別な資格がいらないという言葉に弱く、信用してもいました。カメラマンにも未経験の状態からなったことで自信がついていたのです。さらに、クラウドソーシングを利用すれば誰でもフリーランス生活が始められることがわかりました。
 「…フリーランスか」
 「あ、コラムの新作出来たんですか」
そう私に声をかけてきたのは、スタジオの中で1番信頼している同僚でした。出来上がったコラムを読む彼女に、私はたった今考えついたことについて尋ねてみました。
 「フリーランスのWebライターになろうかと思うんやけど、なれると思う?」
私の予想では、「仕事辞めるんですか!」あるいは、「何を言うてるんですか!」そんな反対を受けるのだろうと思っていました。しかし彼女の口から出た言葉は、
「なれるんとちゃいますか」
でした。
このとき私は「じゃあ、なろう!」とフリーランスへの転身を決意したのです。何の計画性もドラマもない「なろう!」でした。しかしこの何の根拠もない同僚の、「なれるんとちゃいますか」こそが、1番初めに私の背中を押してくれたのです。

フリーランスになった今思う必要なものの話

そんなこんなで私は、大した志や準備もなくフリーランスになりました。フリーランスになってからは、クラウドソーシングの中からランサーズを選んで登録しました。初めに受注したのはスキル不問の仕事。そこであらゆるライティングの知識を吸収しました。活動を続けていくと徐々に継続して依頼をくれるクライアントさんが現れ始め、3か月後にはランサーズの受注者の中でも最高位の認定ランサーになることが出来ました。
実際にフリーランスとして生活をしてみて、大切だと思ったのは根気です。
根気は、仕事をする上で必要不可欠なものでした。フリーランスは成果物で報酬をもらうためです。仕事を完了させる、スケジュールを管理し続ける、認定ランサーであるための努力をし続ける、とにもかくにも根気がなければやっていけません。しかし逆にいうと、根気があればやっていけるのではないか、とも思っています。
私はブラック企業勤めだったこともあり、根気だけは人一倍育っていました。フリーランスへの転身を考えている方の中にも、会社員の方は多いはずです。もしかしたらその事実だけで、十分フリーランスになれる要素を備えているかもしれませんよ!

おわりに

以上が、私が実際にフリーランスになったときの経験談です。フリーランスになるなら意識を高く持たなきゃとか、事前に準備をきちんとしなきゃとか思いがちですが、そんなものはなくても意外と何とかなるものです。根気さえあれば、フリーランスには誰でもなれます。
是非、「なろう!」と思ったその気持ちのまま突き進んでみてください。私のこの飾らないお話が誰かの背中を押すことがあったなら、とても嬉しいと思います。

Follow me!

この記事を書いた人
千文鶴子

大学卒業後3年間フォトスタジオでカメラマンを経験した後、全く関係のないwebライターに転身。カメラ、写真館にまつわる情報を始めとし、様々な記事作成にあたる。得意ジャンルは恋愛。コーヒーと花とぬいぐるみが好き。自画自賛と自信喪失の反復横跳びをするライター生活は2年目に突入。

千文鶴子をフォローする
フリーランスあれこれ全体
千文鶴子をフォローする
成功しているフリーランスのノウハウが詰まったメディア

コメント

PAGE TOP