会社員だとなかなかに高い年収1,000万の壁。大企業の課長や部長レベルの年収というイメージですが、フリーランス、しかもエンジニアだとどうでしょうか?
今回はフリーランスエンジニアにとっての年収1,000万円についてお話します。
フリーランスエンジニアならこれで年収1,000万!

そもそも「年収」って?定義の話をしよう
その前に「年収」の定義の話をしましょう。
会社員の年収とフリーランス(個人事業主)のそれはかなり事情が違います。
会社員は源泉徴収票の「支払金額」という分かりやすい金額がありますが、個人事業主にはありません。
個人事業主の場合だと確定申告では「収入」「所得」「課税される所得金額」などに分かれており、どれが会社員の年収に当たるか業種によっても異なります。
販売業であれば1.1億円の売上から1億の仕入を引けば1,000万円ですが、これを年収とは呼ばないでしょう。
ただ、フリーランスエンジニアは仕入や在庫が不要であるため「売上」をそのまま「年収」として話をすすめることにします。
フリーランスエンジニアが年収1,000万を稼ぐパターン
ここでは年収=売上として、フリーランスエンジニアが1,000万円を稼ぐパターンをご紹介します。まず、月額いくらで契約するパターンだと月額 84万円以上で年収 1,000万円到達です。エージェント会社で84万円以上の案件を首都圏で見つけるのはそう難しくありません。(当然ながら報酬に見合うだけのスキルは必要となります)
フリーランスエンジニアはぜひエージェントを活用してみよう!連載企画その1(全3回)
次に自身でホームページ制作などのサービスを提供するパターンです。
例えば30万円でホームページ制作を引き受けると、年間34件の依頼があれば年収1,000万円です。年間34件だと月に3件の計算です。
これらはごく単純化したパターンですが、頑張り次第で到達できそうな数字ではないでしょうか?
年収1,000万円の世界は?

勤労世帯の平均年収よりも上
ではフリーランスエンジニアとして年収(売上) 1,000万円を稼いだ場合はどのような世界が見えるのでしょうか。
まず、年収1,000万円は日本の勤労世帯の平均的な年収を大きく上回ることになります。
厚労省による2019年の「国民生活基礎調査の概況」によると、日本全体の平均世帯年収は552.3万円となっています。
1,000万円を超える世帯は 12.1%で全体の1割強しかいません。1割強しか居ないと感じるかさほど珍しくないと感じるかは人それぞれですが、ひとつの壁を超えたという社会的ステータスを感じますね。
年収1,000万円で生活はどう変わる?
平均世帯年収である 552.3万円のサラリーマンからフリーランスエンジニアで1,000万円を売上げられるようになったとして、何が変わるでしょうか。
まず身近なところでスーパーで値札を気にすることはほぼなくなるでしょう。スーパーで値段を気にするというコストに対するリターンが少なくなります。
あと大きなところでは住まいを変えやすくなります。家賃は一般的に「手取り月収の3割程度」などの基準があります。552.3万円の 8割を手取りとすると家賃月額11万円程度ですが、経験上、年収552.3万円の家賃としてはちょっと厳しい金額です。
年収1,000万で家賃11万円なら比較的ラクに支払えます。また、自宅を事務所として使用するなら「家事按分」で家賃の一部を経費にできますので、書斎のある部屋を選ぶなどグレードアップできるかもしれません。
このように劇的にリッチになるわけではありませんが、生活の制約は少なくなり選択肢が広がります。
フリーランスエンジニアが年収1,000万目指すためのアクション

価値を提供するためのスキルアップ
では最初の年収1,000万円パターンに戻り、達成するためのアクションを考えてみましょう。
なにはともあれ、売上1,000万円分の価値が提供できるようなスキルを身につける必要がありますよね。プログラマであれば設計書をもとにプログラミングするだけでは難しいでしょう。高単価案件では設計スキルは必須です。
また、一つの言語を極めるというのもアリですが、複数の言語をそれなりのレベルで操ることでもエンジニアとしての価値が高まります。※スキルアップについては他の記事で触れてますのでよかったらご覧ください。
最前線で働くフリーランスAWSエンジニアになるには?連載1回目(全2回)
コミュニケーション、マーケティング能力を高めよう
一般的な高単価案件ではシステム全体を設計し、チームマネジメントまで求められることが多い印象です。
また、高単価案件を獲得するために自身をアピールするマーケティング能力も必要となるでしょう。
プログラミングや設計以外のスキルについては以下の記事で触れてますので一読ください。
専門スキルだけじゃ戦えないフリーランスWebエンジニアへ汎用スキルのススメ
おわりに
駆け足でしたがフリーランスエンジニアの年収1,000万円をイメージしてみました。
フリーランスなりたてであれば収入を安定させること、リスクに対応できる状況(主に預貯金)をつくることが優先されますが、次のステップとして高単価を狙ってみましょう。
この記事を読んで頂くなど、何かしらアクションを起こしているみなさんならきっと達成できますよ!
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