カメラマンとしてのスキルを身に付け、フリーランスライターとしての飛躍を目指す方のための講座。中級編も4回目となる今回は、照明についてのお話をさせていただきます。
「照明とかライティングとかってすごく難しそう…」
と不安に感じる方も多いかもしれませんが、機材を手に入れ、技術を学べばその分写真のクオリティは向上します。クライアントに満足してもらえる撮影が出来るようになるためにも、まずは知ることから始めてみましょう!
カメラマン兼任ライターに照明が必要なとき

カメラマンも兼任するライターとして仕事をしていくに辺り、照明が必要になるのはどのようなシーンでしょうか?
まず思い浮かぶのは、光が極端に少ない・明るさが足りないなどの問題が起こりやすい店内やオフィスの撮影を任されたときです。実際に私も昔、プライベートですが地下のライブハウスでのパーティーの撮影を頼まれたことがあり、大苦戦したことがあります。
また、雨の日や夕方から夜にかけての撮影なら、窓から入る光を当てにしていては失敗してしまうことがあるかもしれません。天候や時間に左右されたくないシーンでは、照明が活躍するでしょう。
さらに、より高いレベルでのポートレートや商品の撮影を頼まれた際にはその必要を感じるはずです。照明を適切に使用して撮影された写真は美しく、見る人を惹き付けます。カメラ本体の設定で明るくするとノイズやピンボケなどが発生しやすくなることを考えると、初心者の内から照明機材に慣れ親しんでおくというのも1つの選択肢といえます。
カメラの照明を知る!ストロボと定常光の差

カメラの照明についてその利点がわかったところで、早速基本的な照明機材を知っていきましょう。ここではストロボと定常光の違い、それぞれの使い方についてお伝えさせていただきます。
まずストロボとは、瞬間光を発生させる機械のことです。フラッシュとも呼ばれ、写真撮影をするのに適した照明機材になります。明るい光を一瞬当てる方法をとるため手ブレや被写体のブレが少なく、失敗しにくい点がメリットです。また、屋内の蛍光灯など他の光の影響もほとんど受けません。光の量も調節することが出来るので、理想通りの写真を撮ることが容易になるでしょう。ただし、慣れるまでには時間と、撮影やライティングに関する知識が必要になります。接続をするにはカメラ本体にシンクロターミナルかホットシューが付いていることが前提になりますので、事前に確認もしておきましょう。
ストロボには主にスタジオ撮影などで用いられるジェネレーター、発光部と電源が一体となったモノブロック、カメラに外付けするクリップオンの3種類が存在します。ストロボというとプロ用というイメージがあるかもしれませんが、比較的安価に購入出来るものもありますので積極的に検討してみましょう。
一方定常光とは、ストロボと異なり一定の明るさを保ち続ける光のことをいいます。光の量が足りないなどの問題が起こることもありますが、どの程度の明るさなのか確認することが出来るため自然光のように仕上がりのイメージがしやすい点がメリットです。ストロボと比較すると初心者にも扱いやすい照明機材といえます。写真だけでなく動画撮影でも力を発揮しますので、今後動画で仕事を発展させる可能性も考えている方には嬉しいですね。
定常光にはそれぞれ、蛍光灯、LED、HMIなどを使ったものが存在します。特徴を使用目的に照らし合わせて適切なものを検討する必要があります。
カメラマン兼任ライターにおすすめの照明

カメラやレンズと同じく、照明にもたくさんの選択肢が存在します。種類がわかったところで、
「ライターに必要な照明がどれか選べない!」
という方も多いことでしょう。そんな方のために、こちらではおすすめの照明についてもご紹介させていただきます。勿論、初心者でも手が出しやすいこと・持ち運びがしやすいことを第一に検討していきます。
まず、ストロボから見ていきましょう。ストロボはやはり、カメラ本体に外付けするクリップオンタイプが手軽です。各カメラメーカーが純正の品をたくさん開発していますがかなり高額になってしまいますので、ここは1つサードパーティー製に目を向けてみましょう。おすすめなのはYongnuoYN560Ⅲです。圧倒的なコスパを誇るとされており、1万円以下ながら光量が大きく首振りも可能と人気を集めています。
次に定常光照明です。こちらはLEDを使用したVILTROX L116Tの使い勝手がいいかと思います。バッテリー等を合わせても安価であることに加えて、色温度を細かく調整出来る点が魅力です。光量はやはりストロボに劣りますが、被写体に近寄って撮影を行う際などには問題なく力を発揮出来そうです。
この他にも手の届く範囲に多くの照明機材が存在します。お財布事情などを考慮する必要はありますが、決してプロのためのものと思わず導入を検討してみてくださいね。
おわりに
照明を上手く使えるようになると、写真のクオリティは確実に上がります。撮影現場で困った経験のある方や、もっと綺麗な写真を撮りたいと希望している方は是非、導入を検討してみてはいかがでしょうか。
カメラ兼任ライターのためのスキルアップ講座、次回はレタッチについてお伝えさせていただきます。自分の撮影技術に満足出来ていない方も必見です!
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