自由業?自営業?フリーランスと混同しやすい用語を一気に解説!

フリーランスあれこれ

フリーランスとして働いているみなさんは、仕事について尋ねられたとき自信を持って答えられていますか?
自由業とか自営業とか言うこともあるけれど…何が違うかはわかってないんだよね」
「そういえば、アンケートとかで困る場面がちょいちょいあるなぁ…」
という方も多いのではないでしょうか。
フリーランスと似たような意味を持つ言葉はいろいろあります。今回は何がどう違うのか、それらの用語について詳しく解説をさせていただきます。

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フリーランスとは?職種から働き方まで解説

フリーランス、という言葉についてまずはみていくことにしましょう。フリーランスとは会社などの組織に所属することなく自由契約で仕事をしていくこと、またはそのように仕事をしている人のことを指します。明確に定義されているわけではありませんが、フリーランスという職業が存在するわけではありません。そのため、様々な仕事においてフリーランスを名乗ることが可能です。
代表的な職種としてはライターやデザイナー、エンジニアなどが挙げられるでしょう。在宅ワークを基本とするイメージがあるかもしれませんが、カメラマンなど自宅以外で仕事をする職種もあります。また、一定期間企業に在中するような働き方がないわけでもありませんので、フリーランス=在宅ワーカーという図式は成り立ちません。
フリーランスが報酬を得るためには、技術や経験などを駆使して作り上げた成果物を収める必要があります。これが、時間で収入を得る会社員とは大きく異なっている点の1つでしょう。受注から納品にいたるまでの全てを請け負うことになりますが、その分自分に裁量権があります。案件を請けるも請けないも自由ですし、働く場所は勿論のこと、作業を行う時間においても調整することが可能です。
近年では働き方改革やコロナ禍の影響により、フリーランスに転身する人も増加傾向にあります。自由にライフスタイルを構成することが出来ますので、QOLを高められる新しい働き方としても注目を集めていますね。

個人事業主・SOHO・ノマドワーカーとは

フリーランスという用語について理解出来たところで、混同されがちな言葉についても確認していくことにしましょう。まずは個人事業主、SOHO、ノマドワーカーからです。

個人事業主とは?

個人事業主とは、会社などの組織に所属することなく個人で独立し事業を行っている人、を意味します。働き方に関していえば、フリーランスと大きく異なる点はありません。
フリーランスとの違いは、開業届によって発生します。税務上の区分により、開業届を出している人は個人事業主となるのです。個人事業主が自由な働き方をしているから、とフリーランスを自称することは可能ですが、逆はあり得ないということになります。働き方に差異はありませんが、まだ開業届を出していないというフリーランスは個人事業主を名乗れませんので注意しましょう。

SOHOとは?

SOHOとは、Small Office Home Officeを略した言葉です。その意味通り、小さなオフィスや自宅で働く人や、そのような場所での働き方を指します。また、そのような事業者に向けて用意されている物件について指す場合もあります。
小さなオフィスを借りているフリーランスや自宅を作業場と兼ねているフリーランスであれば、実質SOHOであるともいうことが出来るでしょう。働く場所における区分であると理解しておいてまず問題はありません。

ノマドワーカーとは?

ノマドワーカーとは、決められた職場を持つことなく働く人のことを意味する言葉です。ノマドワーカーはオフィスを持たないので喫茶店やコワーキングスペースなど、場所にとらわれることなく仕事をします。遊牧民を指す“nomad”に由来しており、前述のSOHOとしばしば混同されることもあります。
フリーランスもノマドワーカーと一緒に説明されることが多いですし、場所の制約を受けないという点においては同じであるといえるでしょう。ただしノマドワーカーの中には企業に属している人も多く存在するため、働き方についてのみ使用するのが混乱を避けるには有効です。

自由業・自営業・フリーターとは?

フリーランスと類似する用語は他にもあります。次に、こちらも混同しがちな自由業、自営業、フリーター、についてみていくことにしましょう。

自由業とは?

自由業は、ほとんどフリーランスと同じ意味を持つ言葉です。会社などの組織に所属せず、技術や知識を元手にしてお金を稼ぎます。フリーランスが自由業と自称することについては特に何の問題もないでしょう。
ただし、自由業といえばより専門的な職種として医者や弁護士などを想像する人もいるかもしれません。時間にも融通を利かせられる職に対して使用されることがほとんどですが、開業医など勤務時間が決められているパターンも少なからず存在します。

自営業とは?

自営業とは、自ら事業をしている人のことを指します。つまり、前段で解説した個人事業主とほぼ同義です。より正確にいえば自営業には個人事業主になる方法と法人になる方法がありますので、個人事業主も自営業という大きなくくりの中に含まれています。
実際の生活の中では自由業と混同することが多いかもしれません。違いはここ、と定められているわけでもありませんので、経営者になったり勤務時間が決まっていたりする場合には自営業が多く使われることだけ覚えておくといいでしょう。

フリーターとは?

フリーターとは、正社員以外の雇用形態で働いている人のことを指す言葉です。言葉自体はフリーランスと似ていますし、収入が不安定であることなどの共通点もあります。
しかし、フリーターは会社や企業に雇用されていますので、フリーランスとは全く別の働き方です。成果物ではなく時間で報酬を得ますし、場所は勿論、服装などにも制限が存在します。プライベートなどでフリーターと混同される機会に出くわしたときには、しっかりと説明をしておいた方がいいかもしれませんね。

使い分けよう!フリーランスの類似用語

フリーランスと混同してしまいがちな言葉はたくさんあります。それぞれの用語がほとんど同義であることもあれば、何を起点にするかによって少し違いがあることもわかりましたね。しかし、言葉に違いはあれども働き方という面においては似ているものも多いです。指し示すものや対象とする事業によって用語を様々に使い分けている人もたくさんいます。みなさんも用語の特徴を捉え、シーンによって使い分けられるようになりましょう。
例えば、気になる異性に仕事を伝えるときなどに個人事業主と名乗れば、開業届の有無に関してまではわからないものの、
「この人は自分の仕事としっかり向き合っているんだなぁ」
という印象を与えることが出来るかもしれません。同時に、フリーターとの混同も避けることが可能です。また、場所に囚われていないということをアピールしたい場面なら、ノマドワーカーという言葉を選ぶのも1つの方法でしょう。
「新しい働き方を実践している人なんだなぁ、何だかスタイリッシュ!」
というイメージを持ってもらえるかもしれません。
このように、あらゆる場面において用語を知っておくことは重要です。どんなときにも慌てないように自分がどう名乗りたいのか、そして自分がどう名乗るべきなのか考えて使い分けられるようになっておきましょう!

おわりに

フリーランスと類似する用語について、理解が深まったことと思います。今まで何となく使っていた言葉も、明確な意味を知れば使い分けが出来るようになりますね。このような知識は仕事においては勿論のこと、その時々によって印象のいい言葉や伝わりやすい言葉を選ぶことが出来ればプライベートでも役に立つでしょう。
みなさんも自分の仕事について改めて振り返り、これからどう名乗っていくのか考えてみてくださいね!

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この記事を書いた人
千文鶴子

大学卒業後3年間フォトスタジオでカメラマンを経験した後、全く関係のないwebライターに転身。カメラ、写真館にまつわる情報を始めとし、様々な記事作成にあたる。得意ジャンルは恋愛。コーヒーと花とぬいぐるみが好き。自画自賛と自信喪失の反復横跳びをするライター生活は2年目に突入。

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