フリーランスライター必見!インタビュー記事作成のコツ・後編

フリーランスあれこれ

フリーランスライターのインタビュー記事作成におけるメリットや案件の探し方などは、前回の記事でご説明させていただきました。後編にあたる今回は、実際にインタビューを担当するときの具体的なノウハウについてご紹介していきます。初めての案件で、
「インタビュー前には何をしておけばいいの?」
「上手に質問をするためのコツはあるの?」
と不安を抱えている方でも大丈夫!意識すべき事柄を押さえて、自信を持って取材に臨めるようになりましょう。

前編はこちらをご覧ください。

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インタビュー記事の担当ライターになったら

インタビュー記事を担当する際には、事前準備・質問項目・時間管理の3つを意識することが大切です。それぞれについては以下で詳しく解説をさせていただきますが、注意すべきなのはこれらが、インタビュー時のみ気をつければいいというものではないという点です。インタビューの仕事は対象となる人物に会う前から既に始まっています。
インタビュー記事作成において何よりも大事なのは事前準備です。その名の通り、取材に取りかかる前に作業をしておかなければなりません。取材相手が著名な人物になればなるほど時間がかかる傾向にありますので、しっかりとインタビューまでのスケジュールを立てて仕事の管理をする必要があるでしょう。インタビュー時の質問も、全てをその場で考えてするのではありません。インタビュー前に知りたいことをピックアップし、おおよその構成を考えておく必要があります。これはもう1つの大切な要素でもある時間管理にも繋がってきます。
いずれも、取材地に赴くまでの移動時間でやればいいや、なんていう単純なものではありません。ライターを担当することになったら以下で解説するポイントを押さえて、読者にとって有益なインタビュー記事が作成出来るように取り組んでいきましょう。

インタビューライターの事前準備とは?

インタビューライターに事前準備として求められることは、相手を知り尽くしておくことです。インタビュー対象者のことを全く知らない状態では質問も浮かんできませんし、相手にも失礼です。いい記事を書くことにも繋がりません。
相手のことを知るために、案件が決まったら予習を始めましょう。相手の経歴や作品、扱っているテーマなどについてはしっかりとチェックをしておきます。企業の取材であれば情報だけでなく商材などにも目を通しておく必要があるでしょう。
また、過去のインタビューがある場合は必ず読んでおくようにしましょう。同じようなインタビュー記事にしてしまわないためです。読者はどこかで1度読んだことのあるような記事に関心を持ちませんし、取材相手もどこかで1度されたことのあるような質問にはうんざりしてしまいます。過去のインタビュー記事を読むことで、
「ここをもっと知りたい!」
「このときどう思ったかがあればいいのに!」
など、自分のインタビューに活かせる発見をすることもあります。こちらは是非、徹底するよう心がけましょう。
なお、インタビューの対象者が技術者などの専門家である場合、基本的な用語についても勉強をしておくべきです。記事作成時にはそのような用語がわからない読者に向けても書かなければなりませんが、インタビュー中に自分が置いて行かれてしまってはいけません。語句の説明ばかりに時間を割かせてしまっては相手にもいい印象を抱いてもらえませんので、調べて理解出来る範囲のことはなるだけ知識として蓄えてから臨みましょう。

インタビューの質問項目はどう考える?

インタビュー記事の作成において要になるのが、何を聞くのか、何を話してもらうのか、こちらが用意する質問事項です。0からの状態では、
「何を質問したらいいんだろう!」
と不安になってしまうこともあるでしょうが、これもきちんと準備をしていけば怖いものではありません。
まず、質問項目を考えていく前にインタビューの意図を明確にしておきましょう。意図というのはその記事のテーマや何をメインに聞きたいのか、です。メディアによっては話の雰囲気や落としどころなどが決まっている場合もありますので、逆算して狙ったところに着地出来るような質問を考えていく必要があります。
意図や大体の構成が定まったら、その人やテーマのファンになった気持ちで質問を書き出していきましょう。記事を読む読者のニーズに応える質問が何なのか、わかるようになるはずです。事前準備をしているときに調べた情報から、疑問に思った点を聞いていくというのもいいでしょう。
質問をされてから答えを出すまでに頭の中でゆっくり考えたいという人も多いです。これはインタビュー慣れしている人の中にもいるでしょう。そのため、質問項目が出来たら事前に共有しておくのがベターです。時間を有効に使うことにも繋がりますので、コンタクトがとれるなら是非共有をしておいてください。
また、実際のインタビュー中に知らない専門用語などが出た場合、知っているふりはしないでちゃんと聞くようにしましょう。後で調べようと思ってしまうかもしれませんが、万が一にも認識違いをしてしまったら大変です。情報の深掘りに通じたり読者に優しい記事を書いたりすることにも繋がりますので、疑問はその場で解消しましょう。とはいえ、何度も何度も内容が逸れるようなことになっては厄介ですので、やはり事前にある程度の学習をしておくことは大切です。

インタビューライターに必要な時間管理

インタビューをしているときに必要になるのが、時間を管理する能力です。ライターは限られた時間の中でいい取材をしなければなりません。初めの内は緊張もあるでしょうが、本当に聞きたいことまで辿り着けなかった、なんてことにならないように時間に対する意識はしっかり持っておきましょう。
インタビューは決められた時間の中で行うことが最重要です。いくら優しい相手でも、インタビュー対象者の時間を必要以上に奪ってはいけません。インタビューが始まったら机の上の自分から見える位置に腕時計を置いておくなどして、さりげなく時間を確認しながら進めるようにしましょう。あまりに時間を気にしている素振りを見せてしまうと相手にも気を遣わせることになってしまいますからね。また、当然ですがインタビューは予定開始時間に始められることも重要です。遅刻は厳禁ですので、取材場所への道筋なども事前に確認をしておきましょう。
インタビュー中は相手が考えている時間を除き、黙らないことも大切です。適度に相槌を打ち、スムーズに次の質問に移れるよう進行していきましょう。そのためにはしっかりと段取りをしておくことが重要です。ここでもインタビュー前の事前準備が効いてきますね。あがり症の方は準備段階でシミュレーションをし、頭の中でインタビューに慣れておくことをおすすめします。
なお、インタビューライターにとってボイスレコーダーは必須アイテムです。必ず携帯するようにしましょう。細かな発言まで聞き直すことが出来ますので記事作成時に役立ちますし、メモを取れなかったときの御守りにもなります。ただし、ボイスレコーダーがあるからと安心してしまってはいけません。最初から最後までいいインタビューにするためには、相手の話をよく聞き、引き出していこうとする姿勢を忘れないようにしましょう。

おわりに

インタビュー記事を作成するにあたっては、これまで見てきたようにたくさんの準備や心得が必要になります。作業は多くなりますが人との関りが増える分、フリーランスとしてのステップアップにも繋がるはずです。仕事を通して様々な考えと触れ合えば、自分自身の世界の広がりも感じられることでしょう。
一人前のフリーランスライターとして自信をつけるためにも、是非取材やインタビュー記事を担当出来るようになってくださいね。

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この記事を書いた人
千文鶴子

大学卒業後3年間フォトスタジオでカメラマンを経験した後、全く関係のないwebライターに転身。カメラ、写真館にまつわる情報を始めとし、様々な記事作成にあたる。得意ジャンルは恋愛。コーヒーと花とぬいぐるみが好き。自画自賛と自信喪失の反復横跳びをするライター生活は2年目に突入。

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