フリーランスと会社員には、たくさんの違いがありますが、その中でも特徴的なのが資金の管理や税金の確定申告まで自分で行わなければならないところです。確定申告は特に多くのフリーランスを悩ませ、SNSでも悲鳴が見て取れます。そんな悩みを解決してくれるのが、税理士という存在です。
とはいえ、税理士にお金の管理をしてもらうことでどんなメリットがあるのかわからない人も多いでしょう。そこで本記事では、税理士についてお伝えしていきます。
フリーランスがすべきお金の業務とは?

フリーランスにとって大変なのは、会計業務を自分でしなければならないことです。会計業務では、紛らわしい用語が多く登場し、混乱してしまいます。そこでフリーランスが、作成しなければならない資料を改めてお伝えさせていただきます。
領収書とは?
領収書とは「受取人が支払者から代金を受け取ったことを証明する書類」のことです。会社員が経費精算を行うために会社に提出したり、フリーランスが確定申告を行ったりする際に使われます。発行するタイミングは、クライアントがお金を払い終わった後です。
請求書とは?
請求書とは「受取人が支払者に支払いを求める時に発行するもの」です。経理の計算上、請求書か領収書のどちらかが必要となります。とはいえ、多くのフリーランスは領収書よりも請求書を発行することが多いでしょう。
確定申告とは?
確定申告とは、その年の1月1日から12月31日までの所得をとりまとめ、収めるべき税金の額を明らかにして報告する手続きのことをいいます。
記帳とは?
記帳とは、毎日行われている取引を帳簿に記入することを表します。記帳が正しく行われていれば、税額の計算のみならず事業の状態を把握することができます。
上記に挙げた請求書や領収書、確定申告、記帳などはフリーランスが避けて通れないものです。説明を読むだけでもかなり手間の多い内容であることが見て取れるでしょう。
フリーランスが税理士にお願いできること

税理士にはいったい何をお願いできるのでしょうか?
監査から決算書の作成、記帳代行、ビジネスや節税の相談などその範囲はかなり広くまで及びます。特にフリーランスに需要があるものをご紹介していきます。
決算書の作成
税理士は決算書まで作ってくれます。最近は会計ソフトもあるため「決算書なんて誰がつくっても一緒でしょ?」と思うかもしれません。ですが、そんなことはありません。実は決算書の書き方によって、節税に有利に働いたり、融資が受けやすくなったり、キャッシュを残せたり…と処遇が変わるのです。税理士に相談することによって、自分の希望が叶いやすい決算書を作成することができます。
記帳代行(会計ソフトの入力代行)
記帳代行とは、会計ソフトへの入力を代行してもらうことです。記帳は、一見単純作業のように見えるかもしれません。ですが、初心者が会計ソフトを操作するのは難しく、異様なほど時間がかかります。面倒で難しい記帳はプロに頼んで、自分の仕事に専念しましょう。
税理士にお願いした場合の相場はどれくらい?

税理士にお願いできることがわかったところで「でも、お高いんでしょう~?」と不安に思っている人が多いかもしれません。
実は、税理士の費用は依頼する仕事内容の範囲と事業者の年間売上によって変わります。場合分けしてお伝えしていきます。
顧問契約を結んだ場合
顧問契約を結んだ場合は、税務相談にまで乗ってくれます。契約内容によって、1か月に1回、3か月に1回、半年に1回などの頻度で顧問弁護士と直接話せる機会もあります。
決算書の作成や記帳代行だけといったスポットで税務を依頼するよりも、顧問税理士をつけることには様々なメリットがあります。
代表的なメリットは、税務調査にも安心して立ち向かえることです。個人事業主が最も恐れる税務調査も顧問税理士がいれば安心です。税務署に対して専門的な知識を使って自分を守ってくれるでしょう。さらに「顧問税理士をつけている」というだけで、対外的な信頼度が上がります。企業と仕事をする場合には、特に優位に働くでしょう。
顧問税理士を依頼する場合は、大体年間7万円以上が相場となっています。ただし、これは年商500万円以下の場合に限定されることが多いようです。また、決算書作成依頼の料金は別にかかります。
決算書作成(確定申告業務)のみを依頼する場合
駆け出しにフリーランスには「できるだけ安く済ませたい」という人が多いでしょう。その場合、顧問税理士を依頼するのではなく、スポットでお願いするはずです。
では、スポットではどれくらいの価格なのか?確定申告と記帳代行は以下の通りです。
- ・確定申告
年商500万円以下…3万円
年商1000万円以下…5万円 - ・確定申告と記帳代行
年商500万円以下…5万円
年商1000万円以下…10万円
結論:時は金なり
世界中の社長や起業家に影響を与えているダン・ケネディは言いました。
「社長の仕事はマーケティング」
フリーランスとして働くあなたも「個人事業主」と呼ばれるからには、立派な社長に違いありません。だから、自分の顧客を途切れさせないために、認知度を広めたり、顧客との信頼関係を深めたりすることが最も大切な仕事です。
税務の仕事は、本来のあなたの仕事ではありません。プロの力を頼ってでも、なるべく短い時間で終わらせましょう。
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