未だ収束の目途が立たない新型コロナウイルス。その影響は凄まじく、多くの人の生活を変化させました。勿論、新しい働き方と言われるフリーランスも例外ではありません。クライアントや報酬の増減があった方もいるでしょうし、働く場所を変えたという方も多いでしょう。しかし、影響は何も悪いことばかりとは限りません。
今回は、実際にフリーランスとして働く私の生活や気持ちがコロナの前後でどう変わったのかをお伝えさせていただきたいと思います。
コロナによる変化1、悪質な依頼が増加

コロナ以前からフリーランスのライターとして働いていた私ですが、正直仕事に関して甚大な悪影響はありませんでした。クライアントや報酬が減ったという方が多い中で、本当にラッキーだったと思います。
ただ、緊急事態宣言が発令された辺りから、仕事選びには注意を払うようになりました。悪質な依頼が一気に増加したように感じられたためです。
は主にクラウドソーシングのランサーズを利用して仕事をしています。決まったクライアントからの依頼とともに、気になる募集案件には積極的に手を挙げていました。しかし、2020年4月頃はその仕事探しにやたらと時間を食っていたのです。
これまでにも極端に単価が安い案件は存在しましたが、それが目立つようになりました。また、明らかに報酬の割に作業量が多い案件も目にすることが増えました。高単価で募集をしているものの安価な設定のテストライティングから開始で、継続している形跡のほとんどないクライアントなどもいたのには驚きました。副業などの需要の高まりから、初心者を狙う悪質なクライアントが増えたのでしょう。実際、4月には規約違反のマルチ商法に誘導するユーザーが増えたと報告されていました。
勿論、ランサーズはきちんと運営されていますので、問題のあるクライアントは随時摘発処置がとられています。今では、怪しいな、と感じる案件を見かけることもコロナ前と同じくらい少なくなりました。
しかし、いつまた同じように疑問を感じる依頼が増えるかはわかりません。案件やクライアントをしっかり見極める目は、フリーランスとして仕事を続けていく上でちゃんと養っていかなければと考えさせられた出来事でした。
コロナによる変化2、働き方に感謝する日々

コロナによる打撃が少なかったからでしょうが、私はこのコロナ禍で、フリーランスという働き方に感謝する機会が増えました。
まず、基本が在宅ワークですので感染のリスクが減らせます。かつて私が働いていたフォトスタジオは休むということを知らないブラック体制でしたので、勤め続けていたら毎日気が気ではなかったでしょう。
急にテレワークに変わった人はストレスが多く大変だったようですが、当然ながらそんな事態にも直面しませんでした。既に在宅慣れしていましたので特に何もせずともおうち時間は快適。ライフスタイルは一切変化させていないのに自粛のプロのように過ごせていることには、我ながら疑問を感じましたが…。
また、今までは正直自分の働き方に迷うこともありました。しかし、コロナによってこのような恩恵を受けるたび、
「これでいい!素敵!」
と思えるようになったのはとても嬉しい誤算だったといえます。
勿論、ニュースを見ると不安を覚えましたし、それは今も変わってはいません。しかし、元々不安定な生活をしていますので、多くの人よりは楽観的に受け止められているのではないかなと感じています。コロナ鬱などの言葉も聞かれる中、健やかに過ごせているだけでもフリーランスのメリットを享受していると実感しています。
コロナによる変化3、フリーランスに追い風

コロナによってもたらされた1番の変化といえば、フリーランスへの風当たりだと私は思います。追い風になっているのではと感じるほどです。
フリーランスという働き方は、コロナ禍で特に注目を浴びましたよね。この影響は前述のようにデメリットも生み出しましたが、それだけではありませんでした。フリーランスはコロナ以前よりも、幅広い層から働き方の1つとして認められるようになったと思います。
実際、私はよく母親に、
「大丈夫なの?やっていけてるの?」
などという質問をされていましたし、高齢の親戚には言葉の響きからか“フリーター”と混同されていました。しかし緊急事態宣言以降はテレワークという言葉が定着したこともあり、親戚も何となくですが私がしている仕事を理解してくれているみたいです。また母親も、
「大丈夫そうね」
と電話をくれることが多くなり、
「あの会社は辞めておいて正解だったわね」
と応援してくれるようになりました。
比べてみると断然、フリーランスという働き方を選択しやすい世の中になっていると感じます。これからもいい影響に目を向けつつ、諦めずにやっていこうと自分を奮い立たせる毎日です。
おわりに
コロナは今なおフリーランスにも影響を及ぼし続けています。それは、これからしばらく変わることはないでしょうし、いつ終わるかもわかりません。
何かしらの悪い変化があった方も、決して自分だけとは思わず肩を落とさないでください。是非、フリーランスになると決意したときの気持ちを思い出して、コロナに負けずに頑張りましょう!
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